道路構造物ジャーナルNET

中日本高速道路リレー連載⑥

金沢支社管内の高速道路における構造物の維持管理

中日本高速道路
金沢支社 
保全・サービス事業部長 

河合 朝仁

公開日:2015.11.16

1 金沢支社管内の概要

 

金沢支社は、340.3㌔の道路管理を担当している。管理区間のうち舞鶴若狭道と東海北陸道の一部の69.9 ㌔(管理延長の21%)で暫定2車線となっている。図1に路線図ならびに路線別の管理延長を示す。管理区間の構造物の延長は91.8㌔(管理延長の27%)あり、路線別の構造比率を表1に示す。


図1 路線図、路線別の管理延長

2 金沢支社管内の交通特性と地域特性

 

 平成26年の金沢支社管内における各路線の交通特性を表2に示す。管内全体の日平均交通量は21,600台/日で、最大は北陸道金沢森本IC-小矢部IC間で32,600台/日である。大型車混入率は、管内平均で約26%である。

 また金沢支社が管理する北陸地域は冬季における降雪日数が平均63.4日あり、積雪寒冷な地域特性を持つ。このため冬季は、路面の凍結を防止するため塩化ナトリウムを平均71t/km(平成24年)を散布している。塩化ナトリウムは鉄筋コンクリートの塩害や鋼材を腐食させる原因と認識され、近年は金沢支社管内の土木構造物において、凍結防止剤による塩害劣化が顕在化している事例が報告されている。

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