公開日:2022.04.25
退避時間は最大7時間
早めに退避することで被害を防ぐ
⼀般⾞両が通⾏する極めて近接した箇所での施工となるため、ジャイロパイラー設備の設置・撤去や鋼管の吊り下ろし作業などは、その前後数分程度ではあるが、一時的に全面通行止めを行い、交通車両への危険を回避している。さらに出水期ではなくても、季節外れの水害が起きる可能性があることから、上流に水位計測システムを構築して、速やかに人員はもちろん、重機や材料を退避できるようにしている。施工ピーク時の退避に要する時間は全部で7時間かかるとみており、天候の情報もにらみながら危険とみなした場合は早めに退避判断する。「空振りになることもあるかも知れないが、大きな被害を受けるよりはましで、まずは安全確保を最優先する」(同事務所)方針だ。
山側には鉄道も走る/片側通行規制下での施工/赤岩洞門がほど近い場所にある
また、片側通行規制区間は約500mを確保した。被災延長は約100mであるが、すぐ近くに赤岩洞門があることや縦横断の見通しの観点から、交通上の安全を確保すべく、規制を長めにとったものだ。
設計は東洋技術。元請けは西松建設、錢高組。一次下請は鋼管杭施工が技研施工、クレーンが松浦重機、日田クレーン工業。