場所打ちコンクリートの面積は約8.0m2
壁高欄はプレキャスト・ガードフェンスを採用
場所打ち部と壁高欄など
場所打ち部は、「最大限にプレキャスト化を行った」(NEXCO東日本)ために、斜角を有しているA1とA2側端部のみで、その面積は合計で約8.0m2だった。場所打ちコンクリートは、高強度コンクリートを用い、強度はプレキャストPC床版と同じ50N/mm2、スランプ12cmとした。
端部の打設
壁高欄はプレキャスト壁高欄であるプレキャスト・ガードフェンス(PGF)を両側に採用した。施工は床版設置し、A2伸縮装置設置後、乗込構台を構築して並行して施工した。6月11日に開始し、25t吊ラフタークレーンで標準サイズ4.4mのブロックを1日あたり30m設置していき、25日に完了させた。
壁高欄の施工
床版防水は高性能床版防水工法(グレードⅡ)を採用し、1,100m2を6日間かけて施工した。舗装は、基層が橋梁レベリング層用混合物(FB13)、表層は高機能舗装Ⅱ型用混合物で、基層1日、表層1日の2日間で完了している。
床版防水工と舗装工
施工完了
今後の予定
「十和田管内高速道路リニューアル工事」では今後、3橋の床版取替工事が予定されている。2020年秋に新遠部沢橋(下り線/橋長286.1m)、2021年春に天狗橋(上り線/181.5m)、2021年秋に西石通橋(下り線/107.2m)だ。これら3橋においても「コッター床版工法」が採用され、来年度には小型・軽量化された改良型コッター式継手が投入予定となっている。
元請は、熊谷組。一次下請けは、川崎技興(床版取替工/研掃・塗装工)、栄建設(クレーン/カッター工)。防水工・舗装工事元請は、世紀東急工業。一次下請けは、テクノ中央(床版防水工)、光栄舗装(舗装工)、ミカミメカニック(舗装工)。
「十和田管内高速道路リニューアル工事」の元請は、熊谷組・ショーボンド建設JVで、熊谷組が床版取替工事、ショーボンド建設がトンネル補修を施工している。
(2020年8月27日掲載 大柴功治)