RC床版防水に複合床版防水を全面採用
阪神高速 西大阪線と堺線全線をリニューアル工事
ジョイント撤去には静粛性の高いSJS工法を使う
撤去時の騒音は大幅に低減
既設ジョイントの撤去箇所数は289箇所。その撤去工法には、騒音や振動を考慮して一部にSJS工法を採用した。同工法は、カッターで鉛直に切り込みを入れた後、4隅および中間部をコアドリルし、ワイヤーソーのプーリーやワイヤーソーの回ることができる空間を作り、最後に水平切断してジョイントを撤去するもの。
1箇所当たり3回(幅員6mを2mずつ)切断撤去するため従来のブレーカーによる斫り工法に比べて3倍ほどの時間を要する。一方で、従来工法に比べて、施工時の騒音を80dB弱に抑えられ、打撃による斫りではないことから桁を伝う振動もほとんど発生しない。本現場には最大6台が現場投入された。
カッターによる切断
コア削孔
チッピング
ワイヤーソーによる切断①
ワイヤーソーによる切断②
仮AS穴埋め工
ジョイントの設置
また、ジョイント取替の際に段差ができないように工夫も行っている。従来はジョイントを交換した後に舗装を施工するため、ジョイント前後に段差が生じる傾向があった。本工事では、舗装施工時に一度ジョイント部までを仮舗装材で埋める形で施工し、その後ジョイント部の仮舗装材だけを撤去し新しいジョイントを入れる手法を採ることで段差の発生を抑制する。ジョイント取替は396レーンのうち、簡易鋼製ジョイントへの取替が182レーン、ゴムのみの取替が214レーンで、鋼製ジョイントの一部(18レーン)には次回の取替を容易にするため、損傷時の交換性に優れるとされるリペアコント工法を採用している。ジョイントレス工は、床版連結が17レーン、埋設ジョイントが28レーン、シームレスジョイントが62レーン。
リペアコント工法
舗装まで完了した状況
元請は床版補修・舗装打替えなどがNIPPO、大成ロテック。ジョイント補修工事が、キンキ道路、スバル興業、ケイアールティ。