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首都高速道路 板橋JCT~熊野町JCT間改良工事

ダブルデッキを上下層とも拡幅、サンドイッチ工法を採用

公開日:2015.01.16

 一体化に配慮して浸透性改質剤を塗布
 繊維補強コンクリートを採用

 床版の拡幅
 RC床版部は既存の高欄部をワイヤーソーで切断し、場所打ちコンクリートで拡幅床版部を施工する。鋼床版部(P24~P27)は同様に高欄部を撤去した上で拡幅部の鋼床版パネルを高力ボルトで接合し、高欄を施工し、完成となる。高欄は場所打ちコンクリートにより施工する。
 床版は打ち継ぎ目の一体化に配慮して浸透性改質剤の塗布を行い、ひびわれ防止のために繊維補強コンクリートを採用する。

 撤去の際の防護対策
 騒音や粉じんは足場で既設橋脚横梁の下を覆うとともに防音シートで全体を覆って騒音を抑制する方針。路上への影響が大きい上層梁は乾式ワイヤーソーやカッター、側柱や桁架設後の防護がし易い床版は湿式で施工する。下層梁、床版は下が施工ヤード内で養生の問題がないためこれも全て湿式で行う。

 構造の変化によるLCCの向上
 必要に応じて既設の床版や桁も連結(主桁は単純桁を2ないし3径間連続化する)し、LCCの縮減や走行安定性、耐震性能の向上に努める。また、支承(鋼製支承)は2点構造となり、「桁のスパンが約4㍍ずつ狭まるため、活荷重により桁に発生する応力が減り、たわみが小さくなるため長寿命化にもつながる」(首都高速道路)としている。また「上層の道路と下層の道路は上下にピッタリと重なるわけではなく、それぞれの車両交通の流れが円滑となるような道路線形で構築されているので、上層と下層の拡幅する範囲は平面的に僅かに異なる」(同)ことから、P11~P12間は上層のみP12 寄りの約18㍍部分を4車線化する。同径間の下層は当初の建設時から4車線分の幅員が確保されており、拡幅の必要はない。
 ラケット式鋼製橋脚部および増し桁の外面はフッ素樹脂塗料をトップコートにした塗装を施しており、塗り替え周期を長期化する考え。また主桁と橋脚横梁の下面については技術提案により増し塗りしている。

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