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床版増厚等対策も約20年経過し再損傷

東北自動車道 福島須川橋で床版取替

公開日:2014.11.16

 上り線は路肩を改良して拡幅  対面通行時の走行安定性を確保

2、現場(全体工程)
 9月16日14時から開始。18日いっぱいまでにラインの消去、仮ラインへの引きなおし、中分改良工を行い、19日から10月7日までの19日間で既設床版の撤去、PC床版の架設、地覆や高欄など橋梁付属物の設置、床版防水および舗装の設置、交通安全施設工を行った。
 下り線全面の床版を取り換替えるため、工事中は一部区間で上り線を対面通行にするよう切り替える必要がある。そのため、9月14日6時から19日6時まで時間をかけて慎重に切り替えた(詳細は下ステップ図)。また、工事中の走行安全性を向上すべく、対面通行となる上り線は路面高さの低い路肩部を嵩上げし、全幅員同じ路面高さに改良したうえで供用した。



交通規制のステップ

着工前の福島須川橋下り線(左)、床版の切断(右)

床版の剥離状況(左)と概要図(右)

 220㌧のオールテレーンクレーンを採用
 既設床版は半割して搬出

 3、現場(既設床版の撤去および取替PC床版の架設)
 床版の撤去・架設は2台の220㌧オールテレーンクレーンを使い中央のP1からA1、A2側に開いていく形で施工する。具体的にはコア削孔した上でジャッキを設置し、周囲をダイヤモンドカッターで切断し、ジャッキで圧をかけて剥離させクレーンで搬出する。その後に桁の上面にケレンをかけ、プレキャストPC床版を架設するもの。
 撤去は安全性を考慮して総幅員9㍍を半分の4.5㍍に分け長さ方向2㍍ピッチを1ブロック(重量約9㌧)として施工している。また架設は総幅員9㍍×2㍍を1パネル(重量は約16㌧)として施工している。これをクレーンの移動を3回繰り返し(詳細は下ステップ図)、最後に伸縮装置の撤去・据え付けを行った。



床版の撤去・据付ステップ図

撤去床版の吊り上げ(左)、桁上フランジ清掃・調整(右)

プレキャストPC床版の架設(左)、PC床版固定スタッドジベル(右)

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