『阪神高速道路の維持管理報文連載』
阪神高速道路の維持管理報文連載 連載
⑥赤外線による鋼道路橋に発生する応力計測
1.はじめに鋼道路橋の維持管理において、実構造物に発生する応力状態を確認する必要が生じた際には、ひずみゲージを用いた計測が一般的に行われる。図-1に阪神高速道路での一般的な鋼桁橋を示す。このような橋梁を対象にひずみゲージによる計測を行う場合、予めゲージを設置する部位を絞り込み、高所作業車等で対象部位に接近した後、ゲージ貼り付け作業を行う。このため、対象部位が限定されることに加え…
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⑤ 大規模更新・修繕事業 技術開発(その2)-床版取替えに対応したUFC床版の開発-
1.はじめに昭和30年代後半から40年代に建設された高速道路は供用後40年以上が経過しており、劣化損傷が顕在化している。阪神高速道路では劣化損傷した構造物を長期的に維持管理していくために、大規模更新・修繕事業に取り組んでいる。その中で、橋梁を対象とし、既設RC床版を耐久性の高い床版に取り替えることを計画している。取替え対象の既設RC床版は、昭和47年3月制定版道路橋示方書(以下、道示)以前の…
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④大規模更新・修繕事業 技術開発(その1) ―RC床版防水材料の評価と新材料開発の方向性―
1.はじめに大規模更新・修繕事業において大きなウェートを占める鉄筋コンクリート床版(以下、RC床版)の劣化対応に着目し、技術開発(技術評価を含む)を行っている事例を紹介する。RC床版は橋面からの水の供給が原因で疲労損傷が促進されることが確認されている1)。RC床版への水の浸入を防ぐため、平成14年に道路橋示方書2)が改訂され、アスファルト舗装を施工するコンクリート系床版上に防水層を設置す…
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③フレッシュアップ工事による維持管理
1.フレッシュアップ工事の概要阪神高速道路は、一日約74万台(平成27年度)と非常に多くのお客様に利用されている。そのため、自動車の荷重を直接受ける舗装・伸縮継手装置などの設備は非常に傷みやすく、昭和39年の供用以降、定期的に補修を実施してきたところである。舗装・伸縮継手補修工事は他の補修工事と比べ大きな騒音が発生することから、沿線の方々への影響を考慮すると、夜間の実施は難しい。ま…
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阪神高速道路の構造物の劣化と維持管理の課題を考える(2)
はじめに前回コンクリート構造物について代表的な損傷事例を紹介して劣化の現状を示すとともに、コンクリート構造物関係の大規模修繕・更新事業についても紹介したところであるが、今回は鋼構造物、付属構造物の損傷について、引き続き事例を紹介していきたい。鋼床版疲労亀裂阪神高速道路の鋼床版橋は1426径間にものぼり、延べ面積で比較すると国内での鋼床版管理資産数はトップクラスである。鋼床版のリブ…
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①阪神高速道路の構造物の劣化と維持管理の課題を考える(1)
当NETでは、阪神高速道路の協力のもと、今月から月に1回、計6回にわたり阪神高速道路の構造物の劣化および維持管理上の課題や通常の保全工事、大規模更新・大規模修繕などの課題や技術革新などについて報文を掲載する。1回目は同社大阪管理局保全部保全設計課課長の小林寛氏に主にRC、PC部材の劣化状況と維持管理の課題について論述していただいた。(編集部)はじめに阪神高速道路は昭和39年(1964年)に1号環…
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