『超緻密高強度繊維補強コンクリートによる橋梁の補修・補強』
第4回 ―スイス・日本の事例―連載
超緻密高強度繊維補強コンクリートによる橋梁の補修・補強
超高性能繊維補強コンクリート(UHPFRC)について、筆者は本連載の本年6/1,8/1,そして10/1号にその基本性状およびスイス・フランス・米国・中国・日本の道路橋への適用事例を紹介してきた。本編では、寒冷地への適用例、鋼床版への取り組み、その他の話題を取り上げてみる。筆者がUHPFRCに出会ったのは、2011年ローザンヌ工科大学(EPFL)であり、そこで引張試験や曲げ試験供試体を数多く見せて頂いた。さ…
詳細ページへ第3回 アメリカ、中国、スイス、日本の事例連載
超緻密高強度繊維補強コンクリートによる橋梁の補修・補強
本ジャーナル6月1日号、8月1日号に筆者はスイス、日本における超緻密高強度繊維補強コンクリート(UHPFRC)の開発の経緯、適用例について述べてきた。本号では、さらにアメリカや中国での取り組みについても紹介したい。また、スイスからブリュービラー教授をお迎えして大阪大学(会場およびウェブナー)および北海道大学(会場のみ)において開催された“橋梁のUHPFRC補修に関するワークショップ”について、…
詳細ページへ第2回 スイスの先駆的な事例連載
超緻密高強度繊維補強コンクリートによる橋梁の補修・補強
1.はじめに筆者は17~19歳の3年間、夏は穂高涸沢のテント場受付管理員バイトとして、春休みは涸沢ヒュッテの雪かき・荷役バイトとして過ごした。そうした私にとってスイスは憧れの国であり、1968年高専卒業と同時に、ナホトカ航路・シベリア鉄道経由で先ずはドイツに向かった。所持金は5万円ほど。ある人から学生になればアルバイトができると教えられ、ミュンヘン工科大学(TUM)の外国人予備コースにアル…
詳細ページへ―スイス・フランス・日本の事例―連載
超緻密高強度繊維補強コンクリートによる橋梁の補修・補強
筆者は国道、高速道路、地方道、鉄道など、数多くの橋梁の劣化・損傷に出会い、それらの橋の補修・補強対策に関わってきた。その中でも強く印象に残っているのは、山形県・秋田県を通る国道7号および新潟県・富山県を通る国道8号に架かるコンクリート橋・鋼橋の塩害対策である。多くのコンクリート橋では主桁の断面補修や表面塗装がなされていたものの、再劣化が顕著で、交通の安全性を守る早急の対策およ…
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