道路構造物ジャーナルNET

『土木研究所』

持続可能な橋梁の維持管理とはインタビュー

2023新年インタビュー① 知見に基づいた絞込みが重要 西川和廣氏インタビュー

 今年も正月号に、国内有数の橋のスペシャリストで、土木研究所の前理事長である西川和廣氏に登場いただいた。土木研究所理事長は退任したものの、まだまだその健筆、舌鋒は健在で、レーザーブラストやAIなどの独自技術はもちろん、橋全体の維持管理について熱い思いを抱いている。今回はその一端を吐露していただいた。(井手迫瑞樹)

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奉職から43年余り 現役ラストメッセージインタビュー

2022年新春インタビュー① 土木研究所 西川理事長インタビュー

 国立研究開発法人土木研究所の西川理事長は1978年に建設省へ入省して以来、橋梁を中心に道路分野の行政、技術基準類の整備、技術開発に精励してきた。その西川氏も今年3月に土木研究所理事長を退任する。今後も後進の育成や助言に携わる予定ではあるが、現役はとりあえず引退となる。自らの足跡や土研の理事長として、研究所の今後の方向なども含め、熱く語っていただいた。(井手迫瑞樹)

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①なぜ、土木研究所の中長期計画の中心にDXを選んだのかインタビュー

土木研究所のDXへの取り組み

 当NETでは、これから数回にわたって土木研究所の取り組むDXについての特集を組む。その最初となる今回は西川和廣理事長に、なぜ土研の次期中長期計画の柱としてDXを選んだのか、その理由と狙いについて、新設した建設DX実験フィールド、今後整備予定のDXルームなども交えて、忌憚なく語っていただいた。

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基層を防水層化 耐久性や水密性、施工性を向上現場を巡る

土研など4者 改質グース、特殊樹脂充填Asを実用化

 国立研究開発法人土木研究所と大成ロテック、東亜道路工業、日本道路は、防水性を高めたコンクリートおよび鋼床版用橋面舗装として、改質グースアスファルト基層および特殊樹脂充填アスファルト混合物基層を実用化した。改質グースアスファルトは、基層を防水層化するため、防水工を別途施工するという工程を無くすことができる。透水係数0cm/secと水を通さない。動的安定度(DS)は、改質グースで1,200回/mm…

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令和2年の橋梁業界を振り返るインタビュー

2021年新年インタビュー① 西川和廣土木研究所理事長インタビュー 

 毎年新年に行っている西川和廣土木研究所理事長インタビューだが、今年は令和2年度を振り返っていただいた。新設橋梁における新技術の状況、連年の弊である橋梁の流失、AI、グースアスファルト防水、インフラのトリアージなどのキーワードについて、思うところを存分に語っていただいた。(井手迫瑞樹)Only春日の状態で良いのか――令和2年度の橋梁の置かれた状況を振り返ってみてください西川理事長ずっとウ…

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東北地方整備局郷六橋などで 電磁波レーダーやSingle i 工法を採用現場を巡る

国立研究開発法人土木研究所 RC床版土砂化に関する診断技術を試験施工

 国立研究開発法人土木研究所は、RC床版土砂化に関する診断技術の開発を進めている。カート式、車載式あるいは手押し式のいずれも電磁波レーダーを使い、床版と舗装界面に存在し、床版の健全度に悪影響を与える原因あるいは塩分などを運ぶ触媒となる「水」を検知することにより、床版上面の劣化状態をスクリーニングする技術の開発を進めている。さらにスクリーニング調査によって疑わしい劣化個所についてはS…

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見たくないものも見る 土研 西川和廣理事長インタビューインタビュー

2020年新春インタビュー 平成の橋を回顧し、令和時代に診断AIを目指す

 本年の正月は、元号が変わって初の正月である。もとより構造物にとっては、年は刻むもので元号の変化など関係はないが、作る人にとっては、一つの時代を刻む目安となるものである。昭和、平成をインハウスエンジニアの橋梁の第一人者として駆け抜け、今また橋梁の維持管理の最前線に立ち、さらには診断AIにも取り組む国立研究開発法人土木研究所(土研)の西川和廣理事長に例年通り、年頭インタビューを行い…

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何ができるか、何を目指すかインタビュー

ロボット点検技術を橋梁やトンネルなどの構造物へどのように活用していくか

 今次橋梁定期点検要領の改定から、点検の支援にロボット点検技術などが活用できる選択肢が示されている。その技術の検証に長年携わってきた土木研究所の新田恭士上席研究員に、現状の近接目視の課題、ロボット点検技術の進歩、その実装のための制度作りなどを詳細に聞いた。(井手迫瑞樹)建設技術者の減少を効率化が埋めなくてはならない膨大な数の点検作業が待っている――ロボット点検技術はなぜ必要なんで…

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優秀な技術者の経験をノウハウとして集積インタビュー

2019新春インタビュー① 道路橋メンテナンスにAI(エキスパートシステム型)活用を

 土木研究所は昨秋、「AIを活用した道路橋メンテナンスの効率化に関する共同研究」を開始した。土木研究所が事務局となり、共同研究の統括、既往の知見の提供、点検データなどの貸与、調査、分析などの実施を行い、茨城県や富山市との管理者としての現場ニーズを提供し、現地調査などの際のフィールドを提供する。その下に点検AI(床版の土砂化などが対象)を開発するグループ、点検AI(画像解析)開発グルー…

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2018年新年インタビュー③ エキスパートシステムを用いたAI開発に着手インタビュー

土木研究所・西川理事長インタビュー 新規採用を国家公務員資格者以外にも開放

 昨年同様、新年最初のインタビューのおひとりに国立研究開発法人土木研究所の西川和廣理事長に登場していただいた。今回は採用の門戸を国家公務員資格者以外にも開いたその狙いや、新しく始めたAIの研究について詳しく話を聞いた。(井手迫瑞樹)150人中、35歳以下は僅か15人このままでは組織の継承自体が不可能――まず、採用の門戸を国家公務員資格者以外にも広げたことについて、どのような意図からこうした…

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本命登板 3つの点に注意して運営インタビュー

土研新理事長に西川和廣氏が就任

 国立研究開発法人土木研究所の新理事長に前土木研究センター理事長の西川和廣氏が就任した。任期は5年。同氏は旧土木研究所の橋梁研究室長を長く勤め、その後、国土交通省国土技術政策総合研究所(国総研)の所長などを歴任した。いわば土木研究所を最も深く知る本命の登板である。新理事長に就任にあたっての抱負を聞いた。(井手迫瑞樹)――国総研の所長退任後、久しぶりのつくば勤務ですね西川新理事長そう…

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土木研究所集中連載⑤ 連載

道路橋RC床版の耐久性向上に向けた研究開発

 1.はじめに道路橋RC床版(以下、床版)の劣化要因は、主に大型車の輪荷重による疲労や床版内部への水の浸入とされている1)。これらの劣化要因に加え、積雪寒冷地では凍害や凍結防止剤の散布による塩害の影響を受けた床版の劣化損傷が、比較的交通量の少ない路線の橋梁においても顕在化してきている。このように、疲労に加えて、凍害、塩害、アルカリシリカ反応との複合劣化が生じた場合には、疲労単独の場合…

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土木研究所集中連載④ 連載

コンクリート構造物の補修の合理化に向けて

 共著者同上席研究員西崎到氏共著者国立研究開発法人土木研究所寒地土木研究所寒地保全技術研究グループ耐寒材料チーム上席研究員安中新太郎氏1.はじめに我が国では、1970~80年代にコンクリート構造物の塩害やアルカリ骨材反応による早期劣化が社会問題となった。これを受けて建設省総合技術開発プロジェクト「コンクリートの耐久性向上技術の開発」(1985~87年度、以下、耐久性総プロ)が産学官の研究者…

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