『これでよいのか専門技術者』
-分かってますか?何が問題なのか- ⑧点検はこれからが勝負連載
これでよいのか専門技術者
熱しやすく冷めやすい物を大切にしない国民性前回はプレストレストコンクリート構造(PC軌道桁)の剥落とその原因について行政技術者のあり方、請負業者のあり方等を倫理観が欠如している実態を含めて論じた。今回は、昨年度から法制度化された橋梁など社会基盤施設を対象とする点検について1年経過した現状について考えてみたいと思う。国内は、確かに点検が法制度化され、点検・診断を行う専門技術者に関…
詳細ページへ-分かってますか?何が問題なのか- ⑦PC桁の欠け落ち損傷連載
これでよいのか専門技術者
先月は自動車業界において技術の最先端を走っているとのプライドを持つフォルクスワーゲン社(ドイツ)のエンジン偽装問題発覚事件を受け、私の過去の経験から国内で起こっている鋼橋に関する製作上の大きな問題を指摘した。私が執筆し、掲載後に国内では、民間マンションの杭に関する偽装が発覚、10月下旬はどの紙面、どのニュースを見ても杭偽装に関する話題で持ちきりである。しかし、技術者として何とも…
詳細ページへ-分かってますか?何が問題なのか- ⑥溶接構造の品質保証について連載
これでよいのか専門技術者
世界を震撼させたVWの不正技術者倫理上最悪の事件ドイツ・フォルクスワーゲン(VW)のディーゼル排ガス事件が世界を震撼させた。私も十数年目に憧れの車であるフォルクスワーゲン・ゴルフを手に入れ、堅牢な車体と高速走行の素晴らしさに「流石、アウトバーンで鍛えられた名車」と感激し、国内のあちらこちらに橋梁を見に行ったことを今でも記憶している。その信頼していたドイツの有数の車両メーカーの起こ…
詳細ページへ-分かってますか?何が問題なのか- ⑤橋と景観連載
これでよいのか専門技術者
最近、数多くの橋に接する機会が増え、専門技術者から離れた第三者として橋を見て感ずることがある。周囲の景色にぴったりと当て嵌まる橋、浮き出たように違和感のある橋、造作に細かな配慮があるもののそれが生きない橋など多種多様である。橋は潜在的な魅力を有する構造物でもあることから、周囲の景観にマッチングした橋を架けると称賛を受けることになるが、逆の面で、相応しくない場合は朽ち果てるまで…
詳細ページへ-分かってますか?何が問題なのか- ④独創のコツ、なぜ研修制度は機能しないのか連載
これでよいのか専門技術者
前回「道路メンテナンス会議」の役割と国内外で起こった事故、事故を生かすことが困難な現体制にについて何が課題かを述べた。今回は、「メンテナンス会議」における解決すべき課題としている技術者育成について考えてみる。時代を変えた偉大な英国人ブルネル 独創のコツは日々の努力とここ一番の勇気1.土木技術分野の技術者像人類は、身を護り生きることを目的として種々な道具を使い、その結果、高…
詳細ページへ-分かってますか?何が問題なのか- ③「道路メンテナンス会議」は本当に機能し始めたのか連載
これでよいのか専門技術者
2012年(平成24年)12月の中央道・笹子トンネル事故を契機に国内においてメンテナンスの必要性が叫ばれ、道路橋などの道路施設において「安全・安心」を国民に提供する大きな役割を担っている?はずの「道路メンテナンス会議」は本当に機能し始めたのか!について私の感ずるところを述べることとする。1.「道路メンテナンス会議」の役割について国土交通省から公表された資料によると、適正な道路管理を行…
詳細ページへ-分かってますか?何が問題なのか- ②「道路橋の変状と架け替え」について大きな疑問連載
これでよいのか専門技術者
前回の「出来上がった構造物の品質について?」読まれた方はどのように感じられたのか感想を聞かせていただきたいと読者の方々に問いかけたが、5月末までに具体的な問い合わせがなかった。私としては反響を知りたかっただけにとても残念である。読者の反響を受け、次の執筆に向けた意欲を盛り上げて書こうとの考えであったことから、中途半端な気持ちのまま第2回の執筆を始めたことをお許しいただきたい。今…
詳細ページへ-分かってますか?何が問題なのか-連載
これでよいのか専門技術者
行政技術職員、民間技術者、土木に関係する教員に今何が欠けていて、何が必要なのかを書いてほしい、黒子でもよいからとの話が私にあった。即、書くからには実名で書くと答えた。黒子で書いても執筆者が不明では説得力はないし、黒子だから言えるんだとの声も聞こえてきそうである。特に強かったのは、名前も明かさずに書くのは卑怯だとも考えたからである。しかし、執筆を引き受けたのは良いが全く書く内容…
詳細ページへ