東北道 原瀬川橋床版取替工事では迂回路を設置して4車線を確保
NEXCO東日本 2023年度の床版取替工事は41橋を予定
東日本高速道路(由木文彦社長 右肩写真)は26日、本社で定例会見を開催し、2023年度の主な高速道路リニューアルプロジェクトの工事予定を説明した。
今年度に予定されている大規模更新工事は、床版取替工事が41橋、トンネル補強工事(インバート設置工)が3チューブとなっている。昨年度は、床版取替工事29橋、トンネル補強工事4チューブを実施した。2015年度から15年計画で進めている同プロジェクトにおける同社の契約ベースでの進捗率は約30%(2022年度末時点)となった。また、2021~2025年度の中期経営計画では約200橋の床版取替工事を実施することになっているが、「概ね計画通りに進んでいる」(八木茂樹取締役兼常務執行役員)とのことだ。
2023年度実施予定のリニューアル工事
東北自動車道の本宮IC~二本松IC間での原瀬川橋床版取替工事では、断面交通量が約4万台に達することから、迂回路となる仮橋を設置して4車線を確保しながら、原瀬川橋と同橋に隣接する杉田川橋の2橋の床版取替を行う。迂回路を設置してリニューアル工事を行うのは同社で初めての事例だ。仮橋延長は約313m、迂回区間総延長は約820mとなり、迂回路を使用した車線運用を7月10日から12月15日までの予定で行って施工する。
原瀬川橋床版取替工事での迂回路設置
本年1月に発表した“新たな”更新事業計画については、財源確保のために国で償還期間の延長が審議されているとしたうえで、同社の対象となる延長約180km(概算事業費約3,000億円)に対して事業許可を得るための精査を行っていて、年度内の許可を目指して進めていく。
定例会見に出席した、由木文彦代表取締役社長(中央)、八木茂樹取締役兼常務執行役員 管理事業本部長(左)
吉見秀夫常務執行役員 サービスエリア・新事業本部長(右)