伊勢原JCT~伊勢原大山IC間は2019年度の開通を目指す
NEXCO中日本 新東名厚木南IC~伊勢原JCT間が開通
中日本高速道路(NEXCO中日本)が建設していた新東名高速道路厚木南IC~伊勢原JCT(延長約4.3km)が、17日午後3時に開通した。開通区間は11の橋梁からなる全線が橋梁高架の構造で暫定4車線(完成時6車線)の供用となる。交通量は約14,000台/日が予測されている。
新東名高速の神奈川県区間では海老名南JCT~厚木南IC間(延長約1.5km)が昨年1月28日に開通しており、今回の開通により圏央道~伊勢原JCT間で東名高速と新東名高速のダブルネットワークが形成された。とくに東名高速道路上り線では走行ルートの選択肢が増えることで渋滞緩和が期待されているほか、物流の効率化も期待されている。また、今回の開通にともない、片側1車線で供用されていた海老名南JCT~厚木南IC間は上下線各2車線の運用となった。
位置図/伊勢原JCT(NEXCO中日本提供)
本線上
開通前には伊勢原JCT付近で、午前10時から開通式典が開催され、関係者約350人が出席した。主催者を代表して挨拶を行ったNEXCO中日本の茶村俊一取締役会長は、関係者への感謝と整備効果を述べた後、「今年5月には東名高速道路全線開通50周年を迎える。本日の新東名高速厚木南IC~伊勢原JCT間の開通により、沿線各地の産業や経済、文化のますますの発展を期待している」とし、「残りの区間についても鋭意整備を進めており、伊勢原JCT~伊勢原大山IC間は2019年度の開通を目指して橋梁の工事などを進めている。全線開通に向けて全力で事業を進めていく」と話した。
伊勢原JCT付近で開催された開通式典
挨拶をする茶村会長(左)と黒岩知事
建設が進む伊勢原大山ICから伊勢原JCT方向を望む(NEXCO中日本提供)
黒岩祐治神奈川県知事などが祝辞を述べた後、NEXCO中日本厚木工事事務所の鈴木規生所長が工事報告を行った。事業経緯では、1998年4月に施工命令が出され、2001年3月に下糟屋地区基礎工事に着手、2008年5月に高森第一高架橋下部工工事着手、2016年に国道246号を跨ぐ下糟屋第三高架橋の送り出し架設などを経て完成したと説明。現場施工の効率化・省力化、安全性向上を図るために、コンクリート橋にU桁コンポ橋を採用したことや、免震支承の採用、集中豪雨時に一時的に降水を受け止めて地域の河川、排水路への影響を最小限にする調整池の設置といった工事の特色についても述べた。
集中豪雨時の対策として設けられた調整池(NEXCO中日本提供)
開通式典後には伊勢原JCTランプ上で、来賓に加えて地元の小学生も参加して鋏入れとくす玉開披が行われた。続いて、約50台が通り初めを行った。
鋏入れとくす玉開披/通り初め
(2019年3月18日掲載)