難易度の高い曲線桁の仕口合わせもクリア
首都高速小松川JCT新設 中央環状線跨ぐ桁を夜間架設
首都高速道路は、2月27日深夜から28日未明にかけて、小松川JCTのB連結路で首都高中央環状線を跨ぐ部分J15~J19間(ブロック長37m、幅員10m、鋼重163.7t)の夜間架設を行った。小松川JCT新設工事ではB連結路の一部が中央環状線および7号小松川線の上空を跨いでおり、昨年11月から順次、両路線について夜間通行止めを行い、クレーンやFC船による架設を繰り返していた。27日の工事はその最終となるもの。今後も残るブロックを順次FC船やクレーンにより架設していく。(井手迫瑞樹)
27日当日の夜間架設は、中央環状線の船堀橋~平井大橋間を22時~翌5時までの間、全面通行止めして行われた。当初はJ15~J16ブロック(ブロック長8m)を2月13日、J16~J19(ブロック長29m)を27日に行う予定だった。しかし、13日の架設は大雪の影響で断念。予備日も同様に流れてしまい、急遽27日に、両ブロックを架設することになった。今回架設する部分は、曲線が厳しい箇所で、本来ならJ15~16ブロックを架設した後、昼間に仕口を詳細に計測して、必要な処置を行い次の架設を行うものだが、今回は同ブロックを架設した後に短時間で計測し、J16~J19ブロックを架設しなければならない難易度が高い施工となった。「仕口合わせに時間を要した時は、最悪の場合、J16~J19ブロックを一度降ろして詳細に計測し、翌日深夜以降にもう一度架設する」(首都高速道路)ことも考慮に入れていたが、実際はスムーズに架設することができた。
まず、大きい方のJ16~J19ブロックを550tオールテーレンクレーンで所定の位置まで上げる
次いで小さな方のJ15~J16ブロックを360t吊オールテーレンクレーンで吊上げていく
最後に大ブロックを調整して落とし込んだ/中央環状線上から見た架設ブロック
元請はIHIインフラシステム・大成建設JV。
(2018年3月5日掲載)