鋼橋など鋼構造物の塗膜除去や素地調整を行うブラスト施工時に使用
ヤマダインフラテクノス 呼吸用保護具「エコクリーンクールスーツ」を開発
公開日:2018.01.19
ヤマダインフラテクノスは、鋼橋など鋼構造物の塗膜除去や素地調整を行うブラスト施工時に使用する呼吸用保護具「エコクリーンクールスーツ」を開発し、既に現場で適用している。合成繊維の表面に耐水コーティング、耐汚染コーティングを施したもので全身を覆い、上半身部には外部からエアーラインで清浄かつ冷涼な空気を送り込むことでブラスト時の粉塵から作業者を守り、快適な施工条件を確保するスーツ。防塵マスクも装着して作業するが、これは何らかの理由で、エアーラインからの空気供給が成されなくなった場合のフェールセーフとして装備しているものだ。
エコクリーンクールスーツは、強靭かつ軽量で柔軟性も有しており、優れた作業性が確保できる。スーツは腰部や手首部をゴムで固定し、体を覆っており、作業中に有害粉塵が身体へ付着することはなく、空気を外気導入孔から供給し、排気孔から出すが、排出の際も外部よりも高い空気圧で排出し続けることから、物理的に外部の有害な粉塵が、スーツ内に入ることの無いようにしている。スーツ内が暑くなる時には、クールジェットX(音速に近い速度のエアー渦巻きを管内で作って、空気を冷気と暖気に分離し、冷気を体へ送る身体クーラー)を装着することでスーツ内に冷気を送り込み、快適な作業環境を維持することが可能だ。
エコクリーンクールスーツ(全身)/(上半身)
従来の電動ファン付き呼吸用保護具+タイベックスーツに比べてフィルター交換の頻度を抑制でき、不具合が起きた際も防塵マスクをフェールセーフとして付けることで作業者の安全を確保している。
装着手順/クールジェットX
(2018年1月19日掲載)