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ビニロン繊維とアラミド繊維のハイブリッド

床版補強HFRCの特許を取得

公開日:2016.05.04

 首都高速道路、首都高メンテナンス東東京、NIPPO、太平洋セメント、小野田ケミコが出願していた床版補強用材料であるハイブリッド有機繊維補強コンクリート(Hybrid Fiber Reinforced Concrete,以下HFRC)の特許を取得した(特許番号は5850698)。
 従来鋼床版の剛性向上に用いる補強材料は、鋼繊維補強コンクリート(Steel Fiber Reinforced Concrete,以下SFRC)が広く用いられてきた。しかし、表層舗装切削時に切削機のビットによってSFRCの基層表面を削ってしまい鋼繊維の毛羽立ちが発生する可能性があった。その場合、打ち直した表層舗装やその間に設置する床版防水層の接着性能や防水性能を阻害し、毛羽立った鋼繊維を研磨機等により除去するための手間と時間を要することとなる。

鋼床版補強概要図

HFRCの打設

SFRCと同等の補強かを確認している
 HFRCはSFRCと同等の補強効果が期待できる一方、表層打替え時に繊維が毛羽立った場合も有機繊維であるため容易に撤去でき、補強コンクリートと表層舗装間の接着性能や防水性能も確保できる。なお、有機繊維はひび割れ抑制を目的としたビニロン短繊維と、曲げじん性向上を目的としたアラミド短繊維を添加している。

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