劣化対策と安全な目視点検足場を両立
NSカバープレートがステンレス協会賞優秀賞を受賞
公開日:2016.04.11
新日鉄住金エンジニアリングが展開している、橋梁用高機能外装材「NSカバープレート」がステンレス協会賞優秀賞を受賞した。同賞は、ステンレス協会が社会に幅広く活用されているステンレス製品のうち、社会環境との調和や新たな文化の創出に寄与した優れた機能性・意匠性・独自性等を有した商品を表彰するものであり、1993年に創設され、今回で16回目となるもの。既設の東京外環自動車道「東北線跨線橋常設足場設置工事」において採用され、耐久性と美しさを兼ね備えたステンレス素材の特長を活かし、橋梁の長寿命化とメンテナンス性の向上に大きく貢献できた点が高く評価され、受賞に至った。
NSカバープレートは、耐久性に優れた塗装ステンレスを外装に使用した橋梁用高機能外装材で、内皮材、芯材、外皮材の三層から成るサンドイッチパネルと橋梁本体への取付に必要な金具を組み合わせているもの。同製品で橋梁上部工を覆うことで、橋梁を風雨、日射、塩分等の劣化要因から守るとともに、安全かつ確実に近接目視点検が可能な常設足場の役割も果たす。すでに沿岸の塩害地域の橋梁にも採用されているほか、今後も整備の加速が見込まれる都市部高速道路網への展開(跨線橋・跨道橋)など実績拡大を目指す。
(左写真)東日本高速道路株式会社/東京外環自動車道「東北線跨線橋常設足場設置工事」
(場所:埼玉県川口市 蕨駅~南浦和駅間)
(右図)NSカバープレート構造概要図[