φ400~1600㍉ SKK400、SKK490に加えて、570N/平方㍉級への対応が可能
「ガチカムジョイントTM」 空頭制限、狭隘個所において鋼管杭の継手作業を大幅に軽減
公開日:2016.03.22
新日鐵住金は、鋼管杭・鋼管矢板の機械式継手「ガチカムジョイントTM」について、2月に一般財団法人土木研究センターの建設技術審査証明を取得、販売を開始した。橋梁・港湾など土木市場向けに3年後には6,000㌧(鋼管杭重量換算)の適用を目指す。
同継手は鋼管杭のうちφ400~1,600㍉でSKK400、SKK490に加えて、570N/平方㍉級への対応が可能。継手は円周方向に均等に分割されたギア同士が噛み合う構造であり、鋼管本体と同等以上の強度を有しており、大径で板厚の厚い鋼管杭でも短時間で確実に接合できるのが特徴だ。接合に特殊な技術や工具は不要。ギアを回し継手のギア同士をがっちりと噛み合わせるだけで接合でき、回転抑止部材を取り付けることにより、同時に嵌合確認もできる。
対象は橋梁・港湾だが、特に狭隘部や空頭制限下での短尺鋼管杭の継ぎ施工および工事時間制約下での急速施工で利点を有する。また泥炭層など現場溶接継手が不可能な現場でも威力を発揮する。
同社は通常の鋼管杭やNSエコパイルなどの回転鋼管杭、ガンテツパイル等の合成鋼管杭などジャンルを問わず、必要な個所には同継手を積極的に拡販していく。(井手迫瑞樹、2016年3月22日)