道路構造物ジャーナルNET

将来は構造物台帳の3D化を図る

首都高速 世界で初めてMMS点群から橋梁3Dモデリングを実現

公開日:2015.11.20

 首都高速道路は、橋梁などの道路構造物をMMS(移動計測車両による測量システム)搭載のレーザースキャナにより捉えた高密度点群から、3Dモデリングデータを自動生成することに成功した。MMS点群による道路構造物の3Dモデリングは「世界初の技術」(同社)で、同社はMMSによりビッグデータを蓄積することで、経年変化による変状検出、鋼・コンクリートなど工種を問わない構造物解析への活用など高度CIMの実現を視野に入れていく。
 具体的には、通常の車と同様の速度で走行し、規制を必要とせず高密度点群を取得できるMMSを使って得たデータで構造物を3Dモデリング化する。一方で同社が有している構造物の情報(竣工時あるいは点検時の構造物データ、写真など)を重ね合わせることで、モデリング内の部位をクリックするとそうした情報を簡単に得ることができ、構造物の状態を2Dの図面やデータで示されている情報以上に感覚的に理解できる構造物台帳の3D化を図りたい考えだ。これを道路・構造物維持管理業務支援システム「インフラドクター」などとリンクすることで、各路線内の個別の構造物がどのような状態にあるか、より速く、詳細に、視覚的に把握、点検することができるようになる。
 開発コンソーシアムメンバーは首都高技術、エリジオン、朝日航洋。

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