技術功労賞には新井氏(大日本コンサルタント)
橋建協 伊藤學賞に西川氏(土木研究センター)
日本橋梁建設協会(会長=石井孝・JFEエンジニアリング取締役専務執行役員)はこのほど、今年度の伊藤學賞、技術功労賞、奨励賞を決定し、9日の橋梁技術発表会の席上で表彰式を行った。伊藤學賞は西川和廣氏(土木研究センター理事長)、技術功労賞は新井伸博氏(大日本コンサルタント常務)、奨励賞は福島道人氏(JFEエンジニアリング橋梁事業部営業部改築営業室部長代理)、岑山友紀氏(駒井ハルテック技術本部橋梁設計部大阪設計部)、池田智子氏(川田工業鋼構造事業部技術部大阪技術課係長)、藤本貴介氏(宮地エンジニアリング工事本部建設工事部)の4氏が受賞した。
西川氏は1978年東京工業大学大学院修士課程終了後、建設省入省、91年土木研究所橋梁研究室長、09年国土政策総合研究所長、12年海洋架構・橋梁調査会審議役、15年土木研究センター理事長、現在に至る。鋼橋技術の進歩および普及、事業の発展に対しての多大なる貢献が高く評価されたもの。なかでも、鋼製橋脚の変形性能を考慮した設計法・耐震補強法に携わり、その後の道路橋の設計に多大な影響を与えた。また、耐候性鋼材の道路橋適用をめざした産官共同研究の中心的役割を果たした。
伊藤學賞を受賞した西川氏(左)/技術功労賞を受賞した新井氏(右)
新井氏は1980年長崎大学大学院研究科卒、川田工業入社、94年大日本コンサルタント転籍、07年執行役員構造事業部長、11年取締役東京支社長、13年常務取締役技術統括部長、現在に至る。鋼橋技術の進歩や事業の発展への貢献が評価されたもの。主な業績は生口橋、多々羅大橋の予備設計、新湊大橋への耐震設計などを手がけている。
表彰式終了後に西川氏が「受賞のお礼に代えて 橋建協にまつわる思い出と今思うこと」というテーマで、講演を行った。