大同塗料 長大トンネルの需要を見越す
NEXCO3社のトンネル耐火性能規格に「アクアシール1400」が合格
公開日:2015.05.13
大同塗料は、シラン系表面含浸材「アクアシール1400」について、一般財団法人建材試験センターで延焼性・自己消化性および発生ガスの安全性試験を受け、NEXCO3社の定める「トンネル施工管理要領」規格に合格した。延焼範囲上端方向は規定値が600㍉以下に対し240㍉で、消炎時間は30秒以内に対し0秒と余裕を持って合格した。また、発生ガスの安全性に関しては、マウスの平均行動停止時間が6.8分以上の規定値に対して15分という結果であった。これらの結果とコンクリートに浸透して一体化するので被覆材の様な剥離の心配がないことを併せてアピールしていく。アクアシール1400の表面含浸工をトンネル内のコンクリート保護分野への適用拡大を図っていく方針だ。
試験状況 試験後供試体
アクアシール1400は、無溶剤タイプジェル状のシラン系表面含浸材。コンクリートへの浸透性能や撥水などコンクリート保護性能に優れており、天井面や壁面でも一度の塗布作業で規定量が塗布でき、ジェルが養生材になることでダレることがないことから、施工性、施工確実性に優れた工法として実績を伸ばしている。施工物件は橋梁や防波堤、トンネルなど様々であるが、特にNEXCO中日本では新線の建設時に予防保全として採用されており、トンネルの内壁では30万平方㍍を超える実績となっている。
今後も新名神、圏央道などで長大トンネルが予定されており、そうした箇所は耐火性能が一層要求される。今回の試験はそうした案件を展望し、同種の表面含浸材に対してもより大きなアドバンテージとなりそうだ。