1250㌧クローラークレーンを使って66・5㌧の鋼桁を架設
第三京浜道路上にランプ桁を1夜間架設~港北JCT Bランプ橋~
首都高速道路の横浜環状北線港北JCTの新設に伴う同JCT Bランプ橋の架設工事が2月28日深夜~翌3月1日の未明にかけて行われた。同ランプ橋は東日本高速道路が所管する第三京浜道路を横架する個所にかけられるため、第三京浜道路を午後11時~翌朝5時まで通行止めして架設された。
Bランプ橋の架設予定箇所(赤い部分) 港北JCTの完成予想図(赤い部分が今回の架設個所)
同Bランプ橋は橋長66.5㍍、幅員6.0~8.9㍍の鋼4径間連続鋼床版箱桁橋で、鋼重は約250㌧。第三京浜道路の上に架設するためベントは1個所を除いて建てることはできない。そのため長い桁長を一夜間で架設する必要があり、国内で3台しかない1,250㌧クローラークレーン(今回はミック)を採用した。
1250㌧クローラークレーン全体平面図
メインブームの長さは96㍍ある(左)、1夜間通行止めされた第三京浜道路(港北IC~保土ヶ谷IC)
同クレーンのメインブームの長さは96㍍あり、これによって午前0時ごろから250㌧の鋼桁の大部分を占める大ブロック(橋長60㍍強)を地組みヤードから吊り上げ、桁を反時計回りに旋回させ、午前0時40分ごろには一方をラケット式橋脚の枠内の所定の位置に、一方をもう片方の橋脚の手前に設けているベントの上に据え置いた。
吊上げが始まった大ブロック桁
介錯ロープで人力により微調整される 橋脚上でも調整
桁の旋回が続く
据え付けがほぼ完了した状態
その後午前3時ごろから550㌧クローラークレーンを使って残った6㍍程度の小ブロックを架設した。なお1250㌧クローラークレーンを用いた架設は「生麦JCT部などで実績がある」(首都高速道路)。
同工事は総勢40人強で施工された。元請は横河工事。下請は大設工業、ミックなど。
3月7日未明にはBランプの上のAランプ橋(ダブルデッキ構造の上部)も架設する予定だ。