阪神が3700億円弱、NEXCO社が3兆円強
阪神高速道路とNEXCO3社が更新計画を報告
国土交通省が1月15日に開催した第18回国土幹線道路部会で阪神高速道路とNEXCO3社の更新計画が報告された。
阪神高速道路の計画内訳は、大規模更新が1,509億円、大規模修繕が2,176億円の合計3,685億円。大規模更新の主な事例としては中間部にヒンジ構造を有する橋梁の架替え(3号神戸線京橋付近、14号松原線喜連瓜破付近)、橋梁の基礎の取替え(15号境線湊川付近)、橋梁の桁・床版の取替え(13号東大阪線法円坂付近)など。大規模修繕は該当する57㌔(対象は昭和48年の道路橋示方書前に設計されたRC床版で床版厚が薄く、鋼桁のたわみ制限が緩和されている橋梁や昭和61年に通達されたアルカリシリカ反応(ASR)抑制対策がとられる前の塩化物量を多く含む可能性のあるRC橋脚など)で、鋼床版の鋼繊維補強コンクリート(SFRC)やRC床版のプレキャストPC床版などへの取替え、塩害やアルカリ骨材反応により損傷したRC橋脚の対策などを考えている。
阪神高速道路の更新計画
NEXCO3社の計画内訳は、大規模更新が1兆7,468億円、大規模修繕が1兆2,597億円の合計3兆64億円。3社間の事業規模は各1兆円程度。
大規模更新は橋梁のみが対象で、主な事例としては床版の取替え(中央道小早川橋など)、桁の架替え(阪和道松島高架橋など)。大規模修繕は橋梁の床版(高性能床版防水の施工など)、桁の補強、土構造のグラウンドアンカーや水抜きボーリングなどによる対策(中国道美祢IC~美祢西ICなど)、トンネルのインバート設置工(北陸道米山トンネルなど)。
NEXCO3社の更新計画
阪神高速道路、NEXCO3社とも事業期間は15年程度を見込んでおり、来年度から事業に取りかかりたい考えだ。