太陽工業 化粧膜事業を本格展開
橋梁ラッピングをNETIS登録
公開日:2014.12.18
大型膜面構造物(テント構造物)メーカーの太陽工業は、11年に開発した「橋梁ラッピング」を国土交通省のNETIS(新技術情報提供システム)に「膜式橋梁外装工法」(登録番号=KK-130051-A)としてこのほど登録、化粧膜事業を本格展開していく。
「橋梁ラッピング」は、大型テント構造物の屋根に採用されている酸化チタン光触媒膜材を使用し、高速道路や鉄道の高架橋(桁下・桁側面・橋脚)を膜で包み込み、美装と長寿命化、安全に寄与する。さらにライフサイクルCO2がアルミ化粧パネルに比べ1/80程度に抑えられるほか、膜材をリサイクルできるなど環境に配慮している点が特徴だ。
同工法は京都縦貫自動車道長岡京高架橋で採用(右上写真)されるなど、実績を伸ばしている。今後、光と映像などで膜面ライティング演出を施し、夜間でも明るく憩える桁下空間を関係自治体に積極的に提案するなど、同社が長年蓄積してきたノウハウを活かして、膜市場を「屋根」から「化粧素材」に拡げていく狙いだ。
(鋼構造ジャーナル12月15日号より転載)