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国交省の橋りょう補修工事に初採用

日綜産業の吊足場「クイックデッキ」

公開日:2014.10.20

 日綜産業(小野大社長、☎03・6891・3246)が開発した、吊足場「クイックデッキ」が山形県鶴岡市の鈴地区構造物補修工事(鼠ヶ関川橋)に約1500平方㍍採用され、施工状況を関係者に公開した。国交省発注工事としては初めての採用となる。
 同足場は、ジョイスト、ノード、デッキパネル、吊チェーンから構成された吊足場で常に床を先行して設置するもの。アメリカの特許製品で導入時に作業員が安全に作業できるように一部を日本仕様に改良としている。作業の安全性確保、機能性や施工性から急速に実績を上げている。NETISの申請準備中。
 同足場が採用された鼠ヶ関橋は、山形県鶴岡市鈴地区で支承補修、断面補修、塗替え、舗装などの構造物補修工事を実施する7橋の1つで、橋長約90㍍、幅員約13㍍の桁橋。発注は国土交通省東北地方整備局酒田河川国道事務所、施工はマルゴが担当している。進捗状況は、約50%と順調。工期は12月19日まで。組立て作業は約20日間と従来の単管吊足場と比較して工期が約3分の1、人工数が約4分の1に短縮できたという。

   組み立て中のクイックデッキ                          クイックデッキの内部     
 現場代理人の蛸井寿昭・マルゴ土木係長は「当初は単管の吊足場で計画していたが、日綜産業のクイックデッキ説明会に参加して、採用することに決めた。組立時の安全性、工期短縮の実現はもちろんのこと、足場内の吊チェーンが少なく、移動がとても楽にできる。今回の結果を踏まえて、同工事のあつみ橋にも採用することにした」と高評価。組立を担当した有賀哲・有賀組社長は「床を先行しながら組立ができるので、安全に作業ができる。安心して作業員を送り出すことができる」と話している。
(鋼構造ジャーナル10月13日号より転載)

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