日本躯体処理のけい酸塩系コンクリート改質材
「RCガーデックス」~分子構造のサイズを小さくすることでけい酸ナトリウムのコンクリート改質作用を効果的に発現~
KeyPoint
- コンクリートを緻密化し劣化因子の侵入を阻止して長寿命化を実現
- 分子構造のサイズが小さく反応性に優れている
- 強化剤を併用することで脆弱層の強度向上を図ることが可能
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NETIS登録番号 | KT-060075-V |
商品リンク | http://www.kutai.co.jp/products/rcguardex_top |
日本躯体処理は、新設コンクリート構造物の長寿命化・インフラの老朽化対策にけい酸塩系コンクリート改質材「RCガーデックス」を展開している。RCガーデックスをコンクリートの表面に施工する事で、セメント由来のカルシウムイオンと反応して、内在する毛細管空隙や微細なひび割れ内に不溶性の結晶物を生成して、コンクリートを緻密化するもの。コンクリートが緻密化する事から、劣化因子である水や炭酸ガス、塩化物イオン等の侵入を抑え、コンクリート構造物の耐久性向上を図る事から長寿命化を実現する事が可能となる。NETISのほか、首都高速株式会社の新技術情報登録や東京都港湾局の平成21年度港湾局新材料・新工法(登録番号21005)にも登録済み。
コンクリート保護を目的とした従来の表面被覆工では、コンクリート含水率の規定がある事や、下地調整等の施工前処理が必須となる事が多いが、RCガーデックスは下地の含水率には左右されず、特殊な下地処理は必要としない。施工手順では非常に簡便であり、プライマー・中塗り・上塗り等で工程を分けて組む必要性がない事からも、工期の短縮に貢献できる。例えば既設構造物における改修工法の、ハツリ→防錆処理→断面修復工と比較すると、産廃物の発生がほとんど無い事と、刷毛やローラーによる塗布または噴霧器による散布なので、施工が非常に簡便で工程も少ない事から工期短縮に繋がる。
また、他のけい酸塩系コンクリート改質材とは分子構造のサイズで大きな違いがある。
表面保護工法で使用される、一般的なけい酸ナトリウム系表面含浸材は鎖状分子がナトリウム原子を取り囲む構造を持つポリシリケート構造(約50μm)となるが、同構造はけい酸ナトリウムイオン(約30nm)の集合体のため大きくなる。
しかし、「RCガーデックス シリーズ」の主原料であるナノサイズのけい酸ナトリウムはサイズが約1〜2nm(1μm=1,000nm)と小さく、一般的なけい酸ナトリウム系表面含浸材と比べ、「浸透速度・浸透深さ・反応速度などが優れており、防水性能等に大きな差が出る」としている。
既設コンクリートにおいて、表層が脆弱化しているコンクリートについては、RCガーデックスの反応を促す【RCガーデックス強化剤】を併用する事で、RCガーデックスの効果を十分に引き出す事が可能となり、脆弱層の強度向上を図る事が可能。コンクリート表層部の強度向上と併せ、鉄筋の不動態被膜の再形成も視野に入れる場合には【RCガーデックス防錆強化剤】を併用する事で、コンクリート構造物の長寿命化に貢献できる。
RCガーデックスは無機物である事から、人体への影響や環境負荷もなく、安全性が高い。
(その他NETIS登録番号について)
平成23年度活用促進技術
施工実績
施工実績:国土交通省 94件、その他公共機関 448件、民間等 2,339件
総施工数量:1,258,000㎡以上(2013年3月31日現在)
主な施工例
①工事名:H24・H25圏央道桶川インターCランプ橋上部工事。施工部位:ランプ橋床版。施工規模:240㎡。
採用理由:床版上面に働く引張モーメントへの抵抗性向上を目的としたひび割れ対策。
②工事名:(主) 香住村岡線 境クスミ橋上部工工事。施工部位:床版上面。施工規模:1,500㎡。採用理由:コンクリートの劣化因子侵入抑制(塩害・中性化・ひび割れ)。
画像ギャラリー
担当者連絡先
日本躯体処理株式会社 佐藤 亮
〒333-0835 埼玉県川口市道合262-1
電話:048-229-7222 FAX048-229-7223
info@kutai.co.jp
【ホームページ】
http://www.kutai.co.jp/