日鉄ケミカル&マテリアルの鋼・コンクリート補強工法
「ストランドシート工法」〜樹脂含浸、脱泡作業が不要なFRP補強工法〜
日鉄ケミカル&マテリアル(株)は、特殊加工した連続繊維シートによる鋼・コンクリート構造物の補修・補強工法である「ストランドシート工法」を展開している。これまでに、床版補強、橋脚補強、建築構造物、橋梁鋼部材など数多くの実績があり、今後も老朽化による補修対応、耐震性能向上のための補強対策として広く需要が見込まれる。
「ストランドシート工法」は、炭素繊維などをエポキシ樹脂で棒状に硬化し、一方向に配列させすだれ状に加工した強化繊維シート「ストランドシート」を、エポキシ樹脂等の常温硬化型接着剤を用いて対象物の表面に貼り付けるだけで、鋼・コンクリート構造物の補修・補強をする施工性に優れた工法である。
ストランドシートは、工場において炭素繊維と熱硬化型エポキシ樹脂を含浸、硬化させて製造したストランドをシート状に加工して製造される。現場において、使用される専用接着剤は、プライマー及び不陸修正材を兼用し、ドライシートに樹脂を含浸する必要がないため、炭素繊維シート接着工法で必須のプライマー工、不陸修正工、樹脂含浸・脱泡作業が不要である。炭素繊維シート接着工法と同種の炭素繊維、樹脂類で構成されているため同様の補修・補強効果が期待することができ、従来の工法(鋼板接着工法やコンクリート増厚工法など)よりも安価で短工期で補修・補強が可能な工法といえる。
「ストランドシート工法」のメリットは、下記のとおり。
1) 軽量で薄い
死荷重の増加や、建築限界に影響しない。保管にコストを要さない。
2) 良好な施工性、高い施工品質
現場含浸作業が不要で短工期、高品質。
重機械が不要で軽量な材料を手作業で貼り付ける簡便な作業なので、現場・施工条件の制 約を受けにくい。
3) 高い耐久性
耐食性、耐薬品性に問題がなく、塩害対策にも有効である.。
鋼部材の腐食を抑え、機能を回復するのに適している。
4) 高い補強効果
少ない積層数で高い補強効果。鋼部材の補修補強が可能
5) 設計が容易
炭素繊維シートと同様の構造補強計算が可能。
(その他のキーポイント)
良好な施工環境
施工実績
[橋梁、その他] 118件 (平成25年1月1日現在)
画像ギャラリー
担当者連絡先
日鉄ケミカル&マテリアル株式会社
コンポジット事業部 社会資本材料部 補強材料Gr.リーダー
立石 晶洋
〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 日鉄日本橋ビル
電話番号 03-3510-0341
【ホームページ】https://www.nscm.nipponsteel.com/