道路構造物ジャーナルNET

安治川鉄工のエポキシ樹脂塗装鉄筋
「AG-エポキシバー」~30年で30万㌧の実績~

AG-エポキシバーの施工例

KeyPoint

  • 指針の改定に貢献
  • 供試体、実橋とも追跡調査の結果は良好
  • コンクリート構造物の長寿命化に寄与
カテゴリー
NETIS登録番号KK-140029-A(AGスプレー)
商品リンクhttp://www.ag-ajikawa.co.jp/new/products/promain.php?IncPage=pro03
公開日:2014.08.10

 安治川鉄工のエポキシ樹脂塗装鉄筋「AG-エポキシバー」は、1984年の発売以来30年間で5,000件30万㌧の納入実績を誇るコンクリート構造物の塩害対策用防食鉄筋だ。土木用途の主な実績としては本四架橋の瀬戸大橋、明石海峡大橋、北陸自動車道の親不知高架橋、北海道開発局の大森大橋、沖縄の古宇利大橋など日本全国に跨っている。
 エポキシ樹脂塗装鉄筋は通常の構造用鉄筋に対し、粉体塗装によってエポキシ樹脂塗膜によるコーティングを行い、塩化物イオンや水そのほかによる腐食を防ぎ、(腐食膨張によるコンクリートのひび割れ促進、さらなる腐食膨張というメカニズムによる)コンクリートの早期劣化を防ぐもの。
 同社は土木学会の「エポキシ樹脂塗装鉄筋を用いる鉄筋コンクリートの設計施工指針 改訂小委員会」に参加し、改訂作業に貢献するとともに同改訂版の資料編として掲載されている技術データは「全て当社製造の塗装鉄筋に関するもの」(同社、以下括弧内同じ)としており、AG-エポキシバーは同改訂版で定めた品質基準をすべてクリアし、十分な防食性能、コンクリートとの付着性能を有している。
 同社では、AG-エポキシバーの追跡調査にも積極的に取り組んでいる。供試体を用いた試験としては、東京大学の生産技術研究所で魚本健人教授(当時)指導のもと、海水飛沫帯で15年間の暴露試験を行い、AG-エポキシバーを使用した同社のコンクリート供試体にはひび割れが生じないという良好な結果が得られた。
 また、実橋では大森大橋と源河橋で追跡調査している。大森大橋は北海道開発局小樽開発建設部が所管していたPC橋で、2004年晩夏に異常気象による大雨と強風、満潮が重なって落橋した橋桁を調査した結果、「エポキシ樹脂塗装鉄筋は腐食などが起きず、極めて健全であったことが確認されている」。また、源河橋は沖縄本島北部の国道58号の海岸に程近い場所にあるコンクリート橋であるが、これも「追跡調査した結果、腐食やエポキシ樹脂塗装の劣化は見られず、健全な状態が確認できている」としている。
(NETIS登録番号など)
『エポキシ樹脂塗装鉄筋を用いる鉄筋コンクリートの設計施工指針[2003年版]』準拠
建築構造物「一般評定」(評定番号:BCJ-D042)認定

 (2015年3月31日追加)
  安治川鉄工は、自社のエポキシ樹脂塗装鉄筋AG-エポキシバー、沖縄コーテックのエポキシ樹脂塗装鉄筋AT-エポキシバー専用の補修用スプレー塗料「AGスプレー」を開発、このほどNETIS登録を完了した(登録番号:KK-140029-A)。
 エポキシ樹脂塗装鉄筋は高い防食性能を有する一方、作業の工程で塗膜層が傷つくこともあり、そうした場合、主剤と硬化剤からなる2液型の補修用塗料を用いて刷毛塗りで施工する必要があった。従来の補修用塗料は混合後所定の硬化時間前に使い切る必要があるため、塗膜が傷ついた直後ではなく鉄筋を組んだ後などにまとめて施工する必要があるため大きな手間を要していた。AGスプレーはスプレー缶内の1液型の反応硬化型エポキシ樹脂塗料を損傷部に吹き付けるだけでよく、硬化時間に左右されないためいつでも補修することが可能。300㍉㍑のスプレー缶内に内蔵されているため現場での持ち運びも容易で、防食性能もエポキシ樹脂塗装と同様の性能が確認(土木学会基準JSCE-E105-2013に合格)されている。
 より確実な塩害対策のため、エポキシ樹脂塗装鉄筋に損傷した際の対応策を明示することをもとめる発注機関もある。 安治川鉄工(および沖縄コーテック)は同社のエポキシ樹脂塗装鉄筋の品質を確保できる同社専用の補修用塗料を提供することで自社の優位性を確保していく考えだ。
 

施工実績

全国各地で30万トン(5,000件)以上

画像ギャラリー

担当者連絡先

安治川鉄工株式会社 コーテイング事業部エポキシバー部 森口 敏宏
〒555-0011 大阪府大阪市西淀川区竹島4丁目11番88号
電話06-6478-4497 FAX06-6478-0838
Toshihiro.Moriguchi@ag-ajikawa.co.jp

【ホームページ】
http://www.ag-ajikawa.co.jp/

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