いよ技研の高周波誘導加熱装置を用いた塗膜剥離工法
「ヒートレッドM-1」~遊間幅がほとんどない状態でも鉛直はつりが可能~
KeyPoint
- ターンコイルを既存塗膜表面に当てるだけで塗膜の付着強度をゼロにできる
- 現場のさまざまな形状に対応
- 施工器具がコンパクトなため作業効率が向上
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商品リンク | http://iyogiken.com/contents/heat_red.html |
いよ技研は、鋼橋など鋼構造物の既存塗膜を除去する際、課題である狭小部・添接部の塗膜剥離を効率的に施工できる工法として高周波誘導加熱装置を用いた「ヒートレッドM‐1」を開発、現場への展開を図っている。
「ヒートレッドM‐1」は900kHzの高周波により、鋼材表面(電流浸透深さ0・1㍉程度)を局部加熱することで、最下層の塗膜を炭化させ、付着強度をゼロにし、その後工程であるケレン処理を容易にするもの。塗膜と近接するヘッド部分(ターンコイル=写真))は、ボルトおよびナットの形状や隅角部または対傾構などの形状に応じて設計および製作が可能なため、様々な形状に対応できる。
設備は高周波誘導加熱装置が20㌔(幅340×長さ450×高さ270㍉)、冷却装置が30㌔(同330×560×460㍉)とコンパクト。作業員が実際に動かす整合器も約1・5㌔と軽量であり作業性を阻害しない。電源はケーブルの太さにより離れた個所に設置できる(ケーブル径5・5スケアの場合600㍍)ため、延長の長い橋梁や高架の塗膜除去作業も電源設備の盛り替え作業は最小限で済む。
従来添接部などの塗膜剥離作業はワイヤーカップあるいは千枚通しといった電動工具や手工具を用いて施工していたが効率が悪く、品質の確保も難しかった。「ヒートレッドM‐1」はこうした施工環境の良化に貢献できるほか、経済性の向上、工期短縮の効果が期待できる工法として積極的に採用を働きかけていく。
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担当者連絡先
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