ショーボンド建設の「見える」コンクリート片剥落防止工法
「クリアクロス」～施工後も変状を確認できる～

　ショーボンド建設は、橋梁などにおけるコンクリート片の剥落防止工事用途に、接着剤を含浸させると透明になる特殊ビニロンクロスを無色透明の接着剤で表面に貼り付けることで従来工法と同様の剥落防止性能を有しつつ、施工後に生じる可能性がある経年劣化などの変状も目視確認できる「クリアクロス工法」について営業を進めている。
　剥落防止性能は、押抜き試験において、変位10mm以上の範囲で最大荷重1.5ｋＮ以上が得られる能力をクリアしている上、耐候性も促進暴露試験を3,500時間行ったが、表面が少し変色しただけで剥落防止性能面での劣化はほとんど無かった。また、最大の特徴は施工した後でもコンクリート下地の浮きや剥離などの変状が確認できること。ただ可視化できるというだけでなく、変状部は透明色から白濁色に変化するためすぐに場所を特定でき、点検作業を効率化することが可能だ。
　工程は従来の剥落防止工と変わらない。具体的にはコンクリート下地の処理後、プライマーを塗布し、パテ処理を行い、含浸接着剤を塗布後、クリアクロスを貼り付け、最後にトップコートを塗布し、完成となる。
　設計単価は標準300㎡で1㎡当たり11,811円(下地処理除く)。