舞浜立体では橋長約900mの上部工を施工中
渋谷駅周辺街区の再開発にあわせて大規模歩道橋を整備中
――国道357号(東京湾岸道路)の整備は
丹羽 千葉県千葉市から神奈川県横須賀市までの延長約80kmの幹線道路で、複数箇所で事業を行っています。主要な事業では、渋滞解消を目的として千葉県区間の舞浜交差点の立体化工事を進めており、現在、上部工を施工中です。山側(東行き)が全体橋長857.1mで、海側(西行き)が全体橋長約917mとなります。
舞浜立体(山側)施工状況
舞浜立体(海側)施工状況
東京都区間の東京港トンネル(山側/東行き)は貫通済みで設備工事と舗装工事に着手しており、今年度に開通を予定しています。羽田空港から川崎浮島JCTまでの多摩川トンネルは現在、設計中です。川崎浮島JCT部分が高速道路と一般道の複雑なJCTを形成しているので、非常に設計条件が厳しく時間がかかっています。神奈川県区間の八景島~夏島区間(2.3km)は全線高架構造で、今夏から終点側の夏島交差点の改良工事に着手する予定です。
――国道246号渋谷駅周辺整備は
丹羽 渋谷では駅と周辺街区の大規模な再開発を行っていますが、それとあわせて駅周辺の渋滞緩和と安全性向上を目的とした国道246号の拡幅工事を行います。国道246号は、駅周辺前後は幅員50mで整備されていますが、JR線高架下は38mとなっており、これを50mとする工事になります。工事はJR東日本に委託し、駅の整備工事が進捗してから取り掛かります。
国道246号の拡幅
また、東口と西口の国道246号に架かる歩道橋について街区再開発と一体化するようなデッキ構造の大規模な歩道橋に架け替える事業を行っています。約10万人/日の歩行者を通しながら、かつ幹線道路上での施工なので、現場条件は厳しいと言えます。同時に、地下歩道の整備も進めています。
大型歩道橋整備後パース
歩道橋架設
――新三国トンネルは
丹羽 国道17号の群馬県と新潟県の県境にある現在の三国トンネルは、1957年の完成から60年以上が経過し老朽化が進み、補修のための覆工コンクリートの増厚により内空断面が縮小し、大型車同士のすれ違いが困難になっていました。それに加えて、危険物積載車両が関越道の関越トンネルを通行できず、群馬県と新潟県の県境を往来する唯一の道路でもあることから、現道の約30m西側に新たにトンネルを掘削することにしました。
新三国トンネル概要図
延長は約1.2kmでNATM工法となります。昨年8月に新潟県側から掘削を開始し、現在300mほど掘進しており、貫通は2019年度を予定しています。
発注および施工中のトンネル一覧