北近畿豊岡自動車道 八鹿日高道路 今年度全線供用予定
日高豊岡南道路 トンネルなどの工事進む
――では主要道路事業の建設計画と進捗状況について北近畿豊岡自動車道関係を八鹿日高道路から
東川 同事業は、豊岡市内の日高IC(仮称)~養父市内の八鹿氷ノ山IC間9.7㌔の道路です。今年度に全線を暫定2車線で供用させる予定です。
――日高豊岡南道路の進捗状況は
東川 豊岡市内の豊岡南IC(仮称)~日高IC(仮称)間延長6.1㌔について、埋蔵文化財の調査を進めるとともに設計及び、トンネルや改良工事を進めています。
――橋梁を建設する予定は
東川 橋梁も数橋予定しています。
――豊岡道路については
東川 今年度新規事業化した豊岡市内の豊岡南IC(仮称)~豊岡IC(仮称)間2㌔の道路事業です。調査設計を進めています。
紀北西道路 今年度暫定2車線で全線開通
――つづいて、京奈和自動車道の紀北西道路は
東川 紀の川市から和歌山市に至る12.2㌔の道路です。紀の川IC~岩出根来IC間5.7㌔について、平成27年9月に開通しており、残りの岩出根来IC~和歌山JCT間6.5㌔についても今年度暫定2車線で開通させる予定です。
大和御所道路 平成29年度夏に暫定2車線で7.2㌔開通
橿原北IC~橿原高田IC間4.4㌔は調査設計
――大和御所道路に関しては
東川 大和御所道路は大和郡山市から五條市に至る27.2㌔の道路事業です。これまでに15.6㌔が開通済みで、残る区間は現在改良、トンネル、橋梁工事を進めています。平成29年夏に御所南IC~五條北IC間7.2㌔を暫定2車線で開通させる予定です。
施工中のトンネル一覧表
――暫定供用区間の構造物は
東川 殆どが、トンネルと高架橋で占められています。橋梁・トンネルとも暫定2車線で施工しています。
――残る区間4.4㌔の進捗状況は
東川 橿原北IC~橿原高田IC間4.4㌔は調査設計を進めています。
――大和北道路の進捗状況は
東川 奈良市の奈良県・京都府境から大和郡山市の郡山IC(仮称)に至る12.4㌔の道路事業です。そのうち奈良IC(仮称)~郡山IC(仮称)までの6.3㌔を事業化し、現在は用地取得を進めています。
――構造物はどういった形になりそうですか。この辺りでは遺跡や文化財が出土する可能性がありますが
東川 (出土の)可能性は大きいですよね。
事業化した6.3㌔区間は土工および橋梁ということになろうかと思います。
下部工工事一覧表
――未事業化の北部区間は
東川 都市計画決定はされており、奈良IC(仮称)から北側はトンネル構造を予定しています。トンネルは延長4~5㌔の長大トンネルになることを想定しています。
中部縦貫自動車道 大野油坂道路 荒島第1トンネルに着手
――中部縦貫自動車道路の永平寺大野道路の進捗状況は
東川 福井市から大野市に至る26.4㌔の道路事業で、これまでに21.1㌔が開通済みです。残りの永平寺IC~上志比IC間5.3㌔については、橋梁工事及び改良工事を進めています。
――次いで大野油坂道路は
東川 福井県大野市内の延長35㌔について整備を進めています。現在は調査設計、用地取得、改良工事などを進めています。
――もう少し具体的には
東川 構造物によっては今年度から着手していくところもあります。荒島第一トンネルは今年度から着手します。
大野油坂道路は3つの区間に分かれています。大野IC~大野東ICは今年度調査設計を進めています。大野東IC~和泉ICは用地買収とトンネル工事と橋梁工事、その先の和泉IC~油坂ICは主に用地買収と調査設計を進めています。
H28年度発注済トンネル一覧
すさみ串本道路 19.2㌔の測量設計進める
新宮紀宝道路 新宮川に長大渡河橋
――近畿自動車道紀勢線についてすさみ串本道路は
東川 平成26年度に新規着手したすさみ南IC~串本IC(仮称)間19.2㌔の道路事業です。現在は測量設計を進めています。
――新宮紀宝道路は
東川 和歌山県新宮市の新宮北IC(仮称)~紀宝町の紀宝IC(仮称)間2.4㌔の道路事業です。平成25年度に新規着手しており、現在は測量設計および用地測量を進めています。区間には新宮川があり渡河する長大橋を建設予定です。
第二阪和国道も今年度全線供用
鍋谷峠トンネルは貫通し、現在舗装工
――第二阪和国道は
東川 全長20.6㌔のうち13㌔を供用しており、残る淡輪(たんのわ)ランプ~平井ランプ間7.6㌔についても今年度暫定2車線で開通させ、全線供用する予定です。
――国道480号鍋谷峠道路は
東川 大阪府和泉市~和歌山県かつらぎ町の国道480号鍋谷峠付近の現道は幅員狭小で道路線形も悪く、さらに落石や倒木による通行止めも発生しています。そのため、直轄権限代行として、事業を進めています。主要構造物はもちろん(仮称)鍋谷峠トンネル(3,697㍍)で、6月25日に貫通しており、現在は内装工、舗装工などを進めています。こちらも今年度内の供用を目指しています。
新規事業区間は5区間
――一方で、今年度の新規事業化区間は
東川 5事業あります。国道2号大阪湾岸道路西伸部(六甲アイランド北~駒栄)、先ほど紹介した豊岡道路、国道169号奥瀞道路(Ⅲ期)、同号伯母峯峠道路、国道9号若宮橋架け替えの5事業です。
――国道2号大阪湾岸道路西伸部は
東川 大阪湾岸道路の一部を構成し、物流効率化による阪神経済の再生、沿道環境の改善、通行規制時の代替路の確保を目的とした延長14・5㌔の道路です。
――奥瀞道路(Ⅲ期)は
東川 現道の169号の異常気象時通行規制区間および幅員狭小、線形不良区間を解消し、災害に強いネットワークを形成することや孤立集落の解消を目的として直轄権限代行により整備している延長3.4㌔の道路です。
――伯母峯峠道路は
東川 国道169号の新伯母峯峠トンネルは老朽化しており、また狭小のため擦れ違いが困難になっています。その解消に為に直轄権限代行により新しいトンネルの設置を主としたバイパスを整備する延長2.9㌔の事業です。
――国道9号若宮橋架替事業は
東川 国道9号の亀岡市内、犬飼川渡河部に架かる橋長約33㍍、幅員8.2㍍の2車線道路橋を、同河川の改修に伴い架け替えるものです。新橋は河川の拡幅に合わせ橋長を約55㍍に伸ばし、旧橋には歩道がなく危険であったことを考慮し、幅員を16.3㍍に広げ、2車線+両側に歩道を設置する予定です。
新規事業については、本年度は調査・設計を進めています。