野田久慈道路 最長は白井トンネル2,058㍍
宇部トンネルが貫通、橋梁は下部工を全面展開
――野田久慈道路は
永井 野田久慈道路は既供用区間の普代道路(普代バイパス)と久慈道路を結ぶ普代~久慈IC間(普代村第16地割~久慈市新井田)25㌔が事業区間です。用地買収率は約94%に達しています。現在は用地買収、工事の推進を図っています。
主な構造物はトンネルが白井トンネル(2,058㍍)、沢向トンネル(256㍍)、堀内トンネル(1,587㍍)、安家トンネル(997㍍)、浜山トンネル(1,582㍍)、宇部トンネル(446㍍)、葦ヶ沢トンネル(302㍍)、久慈長内トンネル(1,368㍍)、橋梁が力持高架橋(157㍍)、新堀内大橋(175㍍)、新安家大橋(231㍍)、玉川大橋(235㍍)、米田大橋(292㍍)、野田1号橋(33㍍)、野田2号橋(22㍍)、野田3号橋(29㍍)、野田IC橋(195㍍)、宇部1号橋(42㍍)、宇部2号橋(43㍍)、上長内こ線橋(77㍍)、久慈長内2号橋(52㍍)、久慈大橋(270㍍)です(いずれも仮称)。
トンネルは宇部トンネルが今年8月に貫通し、今年度中の完成を目指しています。浜山トンネル、安家トンネルは現在掘削中で、来年度の完成を目指しています。白井トンネルは今年度掘削を開始する予定です。その他のトンネルは来年度以降の発注を計画しています。橋梁は新安家大橋、玉川大橋、野田1号橋、野田2号橋、野田IC橋で下部工に着手し、玉川大橋の下部工3基(A1橋台、P1・P2橋脚)、野田1号橋の下部工1基(A2橋台)、野田2号橋の下部工2基(A1・A2橋台)、野田IC橋の下部工1基(A2橋台)が完成しています。上部工は、来年度以降の発注を計画しています。
今次津波災害の浸水域を通る新安家大橋(231㍍)、米田大橋(292㍍)、久慈大橋(270㍍)は所定の桁下クリアランス(10㍍弱)をとって建設します。新安家大橋については、右岸、左岸ともにケーソン基礎を採用しています。
橋梁一覧③
新安家大橋P2基礎の施工(ニューマチックケーソン)(左)/安家トンネル施工のための工事用桟橋(右)
安家トンネル終点側の施工(左)/野田IC橋下部工(右)
久慈北道路 夏井高架橋497㍍が最長
下部工が全面展開 一部上部工に着手
――久慈北道路は
永井 久慈北道路は既供用区間の久慈道路と接続する久慈北IC~侍浜IC(仮称)間7.4㌔が事業区間で、平成30年度開通を目指し工事を進めています。用地買収率は約95%に達しています。現在は用地買収、工事の推進を図っています。
主な構造物は夏井高架橋(497㍍)、夏井こ道橋(18㍍)、宇津目こ線橋(21㍍)、宇津目高架橋(178㍍)です(いずれも仮称)。
橋梁は夏井こ道橋が昨年度、宇津目こ道橋が平成25年度に完成しています。その他の全ての橋梁で下部工に着手し、夏井高架橋の下部工7基(A1・A2橋台、P1・P3~P6橋脚)、宇津目こ線橋の下部工2基(A1・A2橋台)、宇津目高架橋の下部工2基(A1橋台、P2橋脚)が完成しています。両高架橋については桁製作も発注済みです。上部工の架設は、宇津目こ線橋が今年度予定しています。その他は来年度以降を予定しています。
橋梁一覧④
洋野階上道路 橋梁下部工に着手
管内最長は有家川橋307㍍ ボックスを先行整備
――洋野階上道路は
永井 洋野階上道路は久慈北道路の先線、侍浜IC(仮称)~青森県側の階上IC間23㌔のうち岩手県内分が20㌔が担当事業区間です。用地買収率は約73%に達しています。現在は用地買収、工事の推進を図っています。
主な構造物は高家川橋(268㍍)、有家川橋(307㍍)、大浜川橋(61㍍)、吹切橋(21㍍)、小山川橋(76㍍)、和座川橋(113㍍)、小柏川橋(92㍍)、川尻川橋(133㍍)です(いずれも仮称)。
高家川橋と有家川橋の2橋が沢を跨ぐためピア高が高くなっています(高家川橋:H=34.9m~38.5m、有家川橋:H=40.0m~46.5m)。
橋梁は高家川橋、有家川橋、小柏川橋で下部工に着手し、高家川橋の下部工2基(A1橋台、P1橋脚)、小柏川橋の下部工1基(A1橋台)が完成しています。上部工は、来年度以降の発注を計画しています。
事業区間の北側は、南側から比べるとなだらかに見えますが、実際は平野部ではなくて丘陵地であり、各所に沢を有します。そのため用地の解決したところから、ボックスカルバート(プレキャストBOX)を先行整備して両側を切り盛りしていくという状況です。
有家川橋の下部工工事
宮古箱石道路 下川井トンネルは2㌔超
トンネル2基が掘削中 橋梁は2橋で下部工に着手
――宮古盛岡横断道路の宮古箱石道路は
永井 当事務所では、復興支援道路として建設中の宮古盛岡横断道路のうち宮古市内の宮古~箱石間約33㌔の建設を担当しています。用地買収率は約98%で、現在は国道45号とのタッチ部から松山ICまでの延長4㌔(宮古西道路)と茂市腹帯地区7㌔、下川井地区2㌔、川井箱石地区7㌔の4箇所を全面展開しています。
主な構造物はトンネルが新箱石トンネル(1,493㍍)、片巣トンネル(559㍍)、川井第2トンネル(1,782㍍)、川井第1トンネル(1,764㍍)、下川井トンネル(2,036㍍)、腹帯第3トンネル(283㍍)、腹帯第2トンネル(577㍍)、腹帯第1トンネル(1,774㍍)、茂市トンネル(1,885㍍)、小山田トンネル(1,100㍍)、磯鶏トンネル(1,554㍍)、橋梁が新箱石大橋(143.5㍍)、上片巣橋(164㍍)、下片巣接続橋(32.5㍍)、下片巣橋(15㍍)、上川井橋(18㍍)、腹帯橋(278㍍)、下腹帯橋(50㍍)、上茂市橋(143㍍)、茂市橋(177㍍)、下茂市橋(124㍍)、小山田こ道橋(93㍍)があります(いずれも仮称)。
トンネル一覧②
トンネルは新箱石トンネル、下川井トンネル、腹帯第3トンネル、腹帯第2トンネル、腹帯第1トンネル、小山田トンネル、磯鶏トンネルが発注済みで、小山田トンネル、腹帯第2トンネルが現在掘削中です。新箱石トンネルは今年度掘削を開始する予定です。橋梁は、新箱石大橋、上片巣橋、下片巣接続橋、腹帯橋、上茂市橋、茂市橋の下部工が発注済みで下片巣接続橋、腹帯橋が下部工に着手しています。上部工は、来年度以降の発注を計画しています。
茂市橋のA2橋台施工