宮古田老道路 トンネルは13本、橋梁も11橋
トンネル最長は2,258㍍、橋梁は閉伊川橋の502㍍
――宮古田老道路は
永井 宮古田老道路は既供用区間の宮古道路と接続する宮古中央IC~田老北IC(仮称)(宮古市松山~田老)の21㌔が事業区間で、宮古中央IC~田老第2IC(仮称)間17㌔については平成32年度開通、田老第2IC~田老北IC間4㌔ついては平成29年度開通を目指し、それぞれ工事を進めています。用地買収率は約95%に達しています。同区間は山が多く、構造物を中心とした道路で計画しています。現在は用地買収、工事の推進を図っています。
同区間も構造物が多く、トンネルは13本、橋梁は11橋に達します。 管内最長のトンネルは山口第2トンネルの2,258㍍、橋梁は閉伊川橋の502㍍で、主な構造物はトンネルが千徳トンネル(426㍍)、山口第1トンネル(406㍍)、山口第2トンネル(2,258㍍)、崎山第1トンネル(212㍍)、崎山第2トンネル(845㍍)、樫内第1トンネル(611㍍)、樫内第2トンネル(1,417㍍)、田老第1トンネル(455㍍)、田老第2トンネル(674㍍)、田老第3トンネル(553㍍)、田老第4トンネル(360㍍)、田老第5トンネル(241㍍)、田老第6トンネル(294㍍)。橋梁が閉伊川橋(502㍍)、近内川橋(40㍍)、宮古北IC橋(31㍍)、田代川橋(170㍍)、神田川橋(67㍍)、田の沢川橋(62㍍)、長内川橋(194㍍)、青の滝川橋(101㍍)、田老北IC橋(32㍍)、重津部北こ道橋(57㍍)、青の滝北こ道橋(65㍍)などがあります(いずれも仮称)。
トンネル一覧①
閉伊川橋(左)/樫内第2トンネル(右)
青の滝川橋は張り出し架設で施工
トンネルは田老第6トンネル(294㍍)が昨年度完了し、樫内第1トンネル(611㍍)が昨年5月に、田老第4トンネル(360㍍)が昨年10月に貫通しています。現在掘削中のトンネルは山口第2トンネル、樫内第2トンネル、田老第1トンネル、田老第3トンネルの4本で、来年度中の完成を目指しているところです。崎山第2トンネル、田老第5トンネルは今年度掘削を開始する予定で、来年度の完成を目指しています。残りのトンネルは来年度以降着工を予定しています。橋梁は青の滝北こ道橋が昨年度完成しています。下部工は閉伊川橋、田代川橋、長内川橋、青の滝川橋、田老北IC橋、重津部北こ道橋で着手しており、青の滝川橋のA1橋台及びP1橋脚が完成しています。上部工は青の滝川橋(PC2径間連続ラーメン箱桁、張出し工法による架設)で着手しており、田代川橋が今年度、閉伊川橋、長内川橋、田老北IC橋が来年度架設を予定しています。その他の橋梁は神田川橋、田の沢川橋が来年度着手する予定です。
長内川橋P2深礎基礎掘削状況(左)/青の滝橋の張り出し架設(右)
田老岩泉道路 区間構造物比率は8割を超える
1,000㍍超のトンネルが2本貫通、橋梁は下部工が全面展開
――田老岩泉道路は
永井 田老岩泉道路は既供用区間の岩泉道路(中野バイパス)と接続する田老北IC(仮称)~岩泉龍泉洞ICの6㌔が事業区間で、平成29年度開通を目指し工事を進めています。現在の用地買収率は約99%、全面展開で工事の推進を図っています。この路線は管内で最も構造物比率が高く、トンネル・橋梁を合わせて構造物比率が8割を超え、トンネルと高架橋が交互につながるような路線です。ここは摂待第1トンネル、摂待第2トンネル、摂待大橋(上下部)、下摂待橋(上下部)、仮設生コンプラントを約110億円の大型ロットで発注し、作業効率を上げています。仮設生コンプラントで製造したコンクリートは本工事の構造物のほか、宮古田老道路の崎山第1トンネル、崎山第2トンネル、樫内第1トンネル、樫内第2トンネル、田老第1~5トンネルに供給します。
主な構造物はトンネルが摂待第1トンネル(1,355㍍)、摂待第2トンネル(1,772㍍)、新小本トンネル(1,134㍍)、橋梁が摂待大橋(234㍍)、下摂待橋(37㍍)、新小成橋(114㍍)、岩泉南ICランプ橋(18㍍)、新小本大橋(362㍍)、小本高架橋(151㍍)などがあります(いずれも仮称)。
トンネルは新小本トンネルが昨年7月、摂待第1トンネルが昨年11月にそれぞれ貫通し、今年度中の完成を目指しています。摂待第2トンネルは現在掘削中で、来年度の完成を目指しています。橋梁は全ての橋梁で下部工に着手し、下摂待橋の下部工2基(A1・A2橋台)、新小成橋の下部工3基(A1・A2橋台、P1橋脚)、岩泉南ICランプ橋の下部工2基(A1・A2橋台)が完成しています。上部工は、下摂待橋、新小成橋が今年度、その他の橋梁が来年度の架設を予定しています。
橋梁一覧②
P2橋脚を施工中の摂待大橋
上部工施工中の新小本大橋
田野畑道路 新思惟大橋は400㍍弱
桁下クリアランスは100㍍超え、アーチ形式を有力視
――田野畑道路は
永井 田野畑道路は既供用区間の岩泉道路(中野バイパス)と尾肝要道路を結ぶ田野畑南IC(仮称)~尾肝要(下閉伊郡田野畑村内)間6㌔が事業区間です。用地買収率は約99%に達しており、現在は道路・構造物設計及び工事の推進を図っています。
主な構造物は大芦こ道橋(29㍍)、浜岩泉こ道橋(65㍍)、新思惟大橋(391㍍)、菅窪橋(111㍍)、田野畑第2こ道橋(43㍍)、平井賀大橋(221㍍)です(いずれも仮称)。新思惟大橋及び菅窪橋は詳細設計が未了となっています。ただ新思惟大橋は渓谷を跨ぐ箇所に計画されており、桁下クリアランスは100㍍を超えます。また延長は400㍍弱程度が想定されることからアーチ形式を有力視しています。
現在発注済みの橋梁工事はありません。来年度以降に下部工工事の発注を計画しています。
尾肝要普代道路 萩牛トンネル1,712㍍が最長
普代川大橋は来年度以降発注の見通し
――尾肝要普代道路は
永井 尾肝要普代道路は既供用区間の尾肝要道路と普代道路(普代バイパス)を結ぶ田野畑北IC(仮称)~普代間(田野畑村尾肝要~普代村第11地割)8㌔が事業区間です。用地買収率は約91%に達しています。現在は用地買収及び工事の推進を図っています。
主な構造物はトンネルが萩牛トンネル(1,712㍍)、柏木平第1トンネル(295㍍)、柏木平第2トンネル(423㍍)、橋梁が新一の渡橋(109㍍)、普代川大橋(255㍍)、芦渡こ道橋(34㍍)、芦渡橋(90㍍)、新柳渕橋(125㍍)です(いずれも仮称)。
トンネルは柏木平第2トンネルが今年8月に貫通し、今年度中の完成を目指しています。柏木平第1トンネルは現在掘削中で、来年度の完成を目指しています。萩生トンネルは来年度以降の発注を計画しています。橋梁は普代川大橋を除く全ての橋梁で下部工に着手し、芦渡こ道橋の下部工2基(A1・A2橋台)が完成しています。上部工は、新柳渕橋が来年度の架設を予定しています。普代川大橋の下部工及び上部工は、来年度以降の発注を計画しています。