道路構造物ジャーナルNET

境橋では床版取替、湯山橋、山ノ釣橋では上面増厚

大分河川国道事務所 三光本耶馬渓道路、高江拡幅、中九州横断道路などを推進

国土交通省
九州地方整備局
大分河川国道事務所長

久田 成昭

公開日:2016.02.16

高江地区 断面交通量は35,000台強
 今後事業が本格化

 ――国道10号高江拡幅事業は
 久田 大分市鴛野~中判田間約2.8㌔で進められている交通渋滞の解消と安全性の確保等を目的とした4車線化拡幅事業です。26年度に新規事業化され、本年度は、1000分の1のスケールの設計を行い、地元協議を実施しています。地元協議が整った箇所から用地幅杭設置を行い用地調査後、用地買収などを始める状況です。同区間は断面交通量35,000台(24h)を越えていますが、これは直轄国道の2車線区間としては九州一の交通量となっています。構造物については渡河部が2箇所あり、現道と同等規模の橋梁を建設(高江橋L=23㍍、昆布刈(こぶかり)橋L=26㍍)する予定です。

天瀬改良  約1㌔区間をミニBP化
 鋼上部工を架設中

 ――国道210号天瀬改良事業は
 久田 国道210号の日田市天瀬赤岩付近で玖珠川と急峻な斜面に挟まれた区間において、交通の安全を確保するため、大規模な崩壊等の恐れのある道路災害危険箇所を避け、延長1㌔区間を短絡するミニバイパス的な道路防災事業としてを進めています。事業進捗率は約45%、用地進捗率は100%です。
 ――構造物比率は
 久田 約78%ですが、ほとんどがトンネル(市ノ村トンネル(541.5m))です。トンネルの両端は橋梁になっており、うち、1橋は完成しており、もう1橋(天瀬1号橋、82.5㍍)の上部工を架設中です。形式は単純鋼床版箱桁橋(耐候性鋼材)です。またトンネル本体の設計を並行して進めています。



天瀬1号橋の上部工

中九州横断道路 竹田~阿蘇間は調査を実施

 ――中九州横断道路の竹田~阿蘇区間は
 久田 竹田~阿蘇間は既に事業化されている国道57号滝室坂道路(熊本河川国道事務所管内まで))までの区間の事業化に向けて、計画段階評価を進めるため、今年度から概略ルート・構造の検討のための調査を実施しているところです。構造物については、まだ具体的な話ができる状況ではありません。

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