7路線の改築・保全を担当
――佐賀国道事務所管内の地勢的特徴と道路の整備方針および構造物の整備の考え方について
栁田所長 佐賀国道事務所は、佐賀県内における直轄国道7路線234.5㌔(国道3号、34号、35号、202号、203号、208号、497号)の維持管理及び交通安全事業、改築事業を所管しています。
改築事業としては、九州の高規格幹線道路の一翼を担う西九州自動車道の整備と、有明海沿岸道路の一部となる大川佐賀道路、佐賀県鳥栖市と長崎県長崎市を結ぶ国道34号の神崎佐賀拡幅および武雄バイパス事業、国道3号の鳥栖市内では、4車線化事業として鳥栖拡幅事業および鳥栖市と福岡県久留米市を結ぶ鳥栖久留米道路事業。さらには、佐賀市と唐津市を結ぶ国道203号の佐賀唐津道路事業(事業延長40㌔のうち15㌔を供用)の整備を進めています。
佐賀県内における直轄国道の現状は、地域の社会活動を支えるための基盤となる道路整備として、新たに進めなければならない事業が数多く残っており、地元からの整備要望も多く寄せられ、限られた予算の中で着実に進めていくことが必要と考えています。
また、管理面では、橋梁やトンネルなどの長寿命化計画を進めております。その他については、法面や構造物の防災対策、震災対策、路面の維持修繕など、交通量が多い幹線道路を安心かつ安全に利用してもらうための取り組みに重点を置いています。
西九州道は唐津伊万里道路の29年度供用目指す
伊万里道路では1,000㍍超級の高架橋を予定
――具体的に、西九州自動車道から
栁田 西九州自動車道の整備率は、計画に対し約7割です。今年2月、3月には、2区間を供用し、佐賀県内に限って言えば、計画延長49㌔中30㌔を供用しています。現在は残る唐津伊万里道路、伊万里道路、伊万里松浦道路の3事業について整備を進めています。
現在は、平成29年度の供用開始を目指して、唐津伊万里道路の南波多谷口IC~伊万里東IC(仮称)間の改築事業を重点的に施工しています。その他の区間については、用地買収や道路設計などを進めています。
(左)唐津伊万里道路_(仮称)原屋敷橋A1下部工施工状況/(右)唐津伊万里道路_(仮称)古里2号橋上部工架設状況
(左)唐津伊万里道路_(仮称)住吉橋上部工足場設置状況/(右)
――伊万里道路の橋梁計画は?
栁田 伊万里中IC(仮称)と伊万里西IC(仮称)の間の国道204号及び伊万里川、新田川を渡河する箇所で伊万里高架橋(仮称、1,000㍍超)、有田川渡河部で有田川橋(仮称、200㍍弱)を予定しています。