公開日:2014.09.29
首都高速道路は、6月に大規模更新・大規模修繕の詳細を固め、1号羽田線東品川桟橋・鮫洲埋立部を皮切りに順次、工事に着手していく。この話題を中心に首都高速道路グループの維持管理体制の強化、新設6路線の進捗状況などについて菅原秀夫社長に聞いた。(井手迫瑞樹)
新規路線は6路線28.3㌔が事業中
中央環状品川線が大詰め
――まずは、今年度の事業進捗状況を教えてください。
菅原 まず新規路線は6路線28.3㌔が事業中です。王子南出入口と中央環状品川線は今年度末までに完成供用させます。晴海線の延伸は平成27年度、横浜環状北線は28年度、渋谷入口は30年度、横浜環状北西線は33年度までに完成供用させます。同時に板橋JCT~熊野町JCT間、堀切JCT~小菅JCT間で車線拡幅、7号小松川線と中央環状線が交差する江戸川区西小松川付近でJCTの新設などを行っています。
中央環状品川線は今年度末の開通に向けて大詰めを迎えています。現在は大橋連結路の本線接続工、五反田入口部の躯体構築工を施工するとともに、本線シールドの内装工、施設工など、大井JCTの橋面工、トンネル換気所内の施設工をそれぞれ実施中です。
中央環状品川線トンネル部の施工(下層切り開き)
中央環状品川線トンネル部の施工(視線誘導塗装の施工状況)
王子南出入口も年度末開通に向け、入口部上部桁の架設は完了し、現在は橋台を構築しています。今後は橋面工や施設工事を実施していきます。また、石神井川の付け替えによって必要となる溝田橋の架替工事(単純鋼床版鈑桁橋)を平成26年6月に実施しました。