大ブロックはFC船で架設
首都高速小松川JCT新設 B連結路河川部の桁を夜間架設
首都高速道路は、4月21日深夜に小松川JCTのB連結路(7号小松川線→中央環状線埼玉方面)で7号小松川線と並走する部分J34~J40間の夜間架設を行った。小松川JCT新設工事では、昨年11月からA連結路(中央環状線→7号小松川線千葉方面)とB連結路の架設を順次行ってきたが、21日の工事はB連結路の河川部架設の最後となった。
21日当日の夜間架設は、7号小松川線上り線左側車線を20時から1車線規制、22時から都道450号、区道、中川河川敷遊歩道の桁下部分を通行止めにして行われた。
J34~J38大ブロック(ブロック長約37.0m、幅3.2m、架設質量115.8t)はFC船による架設を行った。工事水域内に待機していた地組桁積載台船に120t吊FC船を接岸係留して玉掛け、地切り後、台船を引き抜き、0時ごろにFC船をアンカーウインチ操作で架設位置まで移動させた。架設桁を支持するために、7号小松川線の橋脚に仮設横梁を設け、その上にベントを設置した。梁架台とベント基礎梁は、1架台あたり8本の高力ボルトで接続固定することにより、転倒防止を図っている。また、架設桁が下り勾配となっているため、桁とベントを面受けとするために、ベント上に高力ボルト固定の鋼製キャンバー材を用いて対応している。
J39~J40張出ブロック(ブロック長9.2m、架設質量30.1t)は、河川左側の陸上ヤードから550t吊クレーンで吊上げ、22時すぎに7号小松川線上を旋回して、J40側の閉合を行った。クレーン旋回時は7号小松川線上下線の一時通行規制を行っている。J38~J39落し込みブロック(ブロック長9.1m、架設質量32.9t)も、0時すぎにJ39~J40と同様の方法で吊り上げ、旋回を行った。0時10分過ぎからのJ34~J38の架設、桁固定後、落し込みを行い1時10分過ぎに完了した。その後、J37~J40の側床版の架設を行っている。
(右)地切り後、台船引き抜きのために後退したFC船
(左)7号小松川線の橋脚上に設置されたベント (右)架設位置に移動するFC船
(左)J39~J40ブロック架設 (右)旋回中のJ38~J39ブロック
J34~J38ブロック架設
(左)J38~J39ブロックの落し込み
元請はIHIインフラシステム・大成建設JV。
(2018年4月24日掲載)