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平成28年3月から稼働 首都圏と東北復興の需要に迅速対応

安治川鉄工が小山市にエポキシ樹脂塗装鉄筋の新製造工場建設

公開日:2015.05.29

 安治川鉄工は、主力商品であるエポキシ樹脂塗装鉄筋の首都圏および東北復興事業への拡販を図るため、栃木県小山市にエポキシ樹脂塗装鉄筋の新製造工場を建設する。新工場は平成28年3月からの操業を目指す。敷地面積は12,000平方㍍で建屋面積は2,130平方㍍を予定している。生産能力は操業開始時見込みで年産7,200㌧だが、需要に応じて月産1,500㌧まで生産可能な設備を構築する。従業員は5~7人程度必要となるが、全て地元栃木県在住者を採用する方針だ。
 同社のエポキシ樹脂塗装鉄筋は関西国際空港などをはじめとして多くの採用実績を有する。平成25年には国内最大の需要地である沖縄県に拓南製鐵など4社と共同出資で沖縄コーテックを設立し、営業拠点を設け、成果を収めている。しかし、東日本においては本社のある関西からの対応であったため運搬コスト、納期などの面で後れをとっていた。そのため、東日本に新たな拠点を求めていたが、今回首都圏と東北復興という需要が旺盛な2地域を俯瞰できる小山市に拠点を設けることで、運搬コストの低減や納期の短縮化も可能になる。同社の森口敏宏エポキシバー事業部長は、「今後需要が期待される首都圏の湾岸部の開発物件や東北復興関連などのインフラ整備需要に迅速に対応し、コンクリート構造物の長寿命化に寄与していきたい」と話している。(井手迫瑞樹)

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