無料通行可能な橋梁としては日本最長の3540㍍
伊良部大橋が開通!
沖縄県が宮古島と伊良部島(いずれも宮古島市)を結ぶ離島架橋として建設を進めていた伊良部大橋が、1月31日16時に供用を開始した。同橋は3,540㍍の長大橋で、海中道路300㍍×2、取付橋梁部70+100㍍、取付道路2,070+120㍍と合わせ、一般県道平良下地島空港線の一部を形成する橋梁。上部工形式は宮古島側A1~P32の一般部橋梁(PC32径間連続箱桁)が2,185㍍、P32~P35(鋼3径間連続箱桁)の主航路部橋梁が420㍍、P36~A2の一般部橋梁(PC14径間連続箱桁)が935㍍で昨年秋に上部全径間の架設を完了、橋面工などを経てこの日の供用となった。
完成した伊良部大橋 開通式には多くの関係者、市民が集まった
翁長県知事などの手によりテープカット 渡り初め
渡り初めは多くの市民が参加した 翁長県知事が式辞を述べた
翁長雄志沖縄県知事は開通式の式辞の中で、「伊良部大橋の建設は離島の隔絶性を解消し、地域の振興を図るため、昭和49年に当時の伊良部村からの架橋要請を皮切りに国や県に要請行動が展開され、平成13年度に事業化に向けた着工準備調査が開始された。本格的な橋梁工事は平成17年度から進められ、10年の歳月を経て本日めでたく開通の運びとなった。伊良部大橋は本県の21番目に完成した離島架橋であり、橋長3,540㍍は通行料を徴収しない橋としては日本一の長い橋である」と述べた。
また、同橋は「(フライアッシュコンクリートや、エポキシ樹脂塗装鉄筋、アルミニウム・マグネシウム溶射など)最新の土木技術を存分に駆使して見事に完成させた」と工事関係者をねぎらうとともに、「伊良部大橋の完成により住民生活の利便性はもとより、伊良部島の教育、医療、福祉などの生活環境の向上につながるとともに地域の産業基盤の整備や観光資源の開発を支援するなど、宮古圏域の振興に大きく寄与するものと確信している」と期待を込めた。