最初期のウレタン樹脂系防水層が対象
床版防水層の撤去にWJを使用
公開日:2015.01.15
福岡北九州高速道路公社は、福岡都市高速道路の月隈JCT~板付舗装補修工事(26-1)および板付~堤舗装補修工事(26-2)において、既設RC床版上面19,000平方㍍の研掃をウォータージェット(WJ)によって施工している。WJを採用したのは、既設のウレタン系防水層を撤去する際の既設プライマーを除去することが目的。
WJによりウレタン系防水層を撤去 平均300~500平方㍍/日の効率で除去
同工区は現在高性能床版防水として使用されているウレタン系防水工の最初期である平成14年頃に施工した個所であるが、防水層の接着不良などから舗装にポットホールなどの損傷が繰返し生じたため、一部で舗装の打ち替えに至ったもの。その際、床版防水工まで施工しなおさなければならないが、従来のライナックスやショットブラストによる施工では既設の床版プライマーを完全に除去することが難しかった。そのためWJを採用した結果、1台あたり平均300~500平方㍍/日の効率で除去することができた。
施工に用いた水は直接バキューム車で回収し、産業廃棄物として処理している。既設のウレタン系防水層を撤去する際には今後も採用していく予定だ。
元請は三井住建道路、ガイアートT・K。WJ施工は信号器材、フタミ。