ジェイアール総研エンジニアリングの塩害補修工法
「SSI工法」~「塩分吸着剤」による塩害補修工法~
KeyPoint
- 鉄筋表面の残存錆層に存在する塩分を吸着し、錆の進行を抑止。
- 「塩分吸着剤」を含む防錆材は、鉄筋表面やその周辺のコンクリート躯体中の塩分を低減。
- 材料は、コンクリート躯体と同質のPCM系で構成し、部位や環境を考慮した材料選択により高耐久性を実現。
カテゴリー | |
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NETIS登録番号 | KKー100009‐V |
商品リンク | http://www.jrseg.co.jp/work/pdf/zairyou1.pdf |
SSI工法は、鉄道総合技術研究所とNEXCO3社(旧日本道路公団)が共同開発し、ジェイアール総研エンジニアリングが販売している塩害抑止工法だ。
同工法は正に帯電させた層状構造を有する「塩分吸着剤」により塩化物イオン(Cl⁻)を吸着し、予め保持していた亜硝酸イオンを放出することにより、長期的な鉄筋防錆効果を実現するもの。アクリル系粉末ポリマーを使用することで鉄筋や下地に対する付着耐久性にも優れており、硬化したペーストは緻密で、鉄筋を長期にわたって防錆できる。特に塩害によって劣化したコンクリート構造物は損傷部をはつって断面修復しただけでは、残存塩分による再劣化やマクロセル腐食が懸念されるが、「塩分吸着剤」の作用により外部からの塩分だけでなく内在塩分による劣化に対しても効果が高い工法として、実績を大きく伸ばしている。SSI工法で使う防錆ペーストは内在塩分量に応じて塗布厚さを変えることで適切な防錆能を発揮する高性能タイプが開発され、躯体の強度や環境条件・施工条件に応じて断面修復材(4種類ある)を選択することによって、最適な材料の組み合わせが可能となる。
過去数年に渡って年間10~15%ずつ出荷量が伸びており、昨年度実績は、防錆材50立方㍍、断面修復材350立方㍍に達している。
施工実績
国交省・農水省:87件 NEXCO:117件 鉄道:67件 自治体:122件 民間その他:19件 合計412件(2015年6月現在)
画像ギャラリー
担当者連絡先
株式会社ジェイアール総研エンジニアリング
SSI工法推進室
石井 壮一郎
〒185-0034
東京都国分寺市光町2-8-38
(公財)鉄道総合技術研究所内
電話:042-501-2605 Fax:042-501-2838
【メールアドレス】s_ishii@jrseg.co.jp
【ホームページ】http://www.jrseg.co.jp/