道路構造物ジャーナルNET

構造物比率は3分の2。日見夢大橋など注目の橋梁も

長崎道の4車線化に着手

西日本高速道路
九州支社 建設事業部長

松田 均

公開日:2014.11.01

 西日本高速道路九州支社は、東九州道の(一部を除いた)平成26年度内の概成に向け大詰めを迎えている。一方で長崎道の4車線化は緒についてばかりで今後、日見夢大橋や3カ所の長大トンネルの建設が進められる予定だ。詳細を松田均建設事業部長に聞いた。(井手迫瑞樹)

 東九州道は大詰め
 長崎道は通都川橋で詳細設計

 ――建設事業の進捗について東九州道からお願いします。
 松田部長 当社で事業が残っているのは福岡県と大分県の県境部付近のみです。基本的に今年度中に完成供用するはずでしたが、椎田南IC~豊前ICの1区間については用地の問題がありまして、28年春にずれ込む予定です。
現在、構造物で施工中なのは伊呂波川高架橋(橋長395㍍)、下唐原橋(40㍍)、新池橋(118.5㍍)、大西橋上り線(27.4㍍)同下り線(28.8㍍)です。新池橋と大西橋上下線についてはすでに橋面工の施工に入っています。
 オーバーブリッジについても11橋全てに着手しており、26年度内に完成する予定です。


                      伊呂波川橋の上部工施工状況

 ――長崎道の4車線化は
 松田 長崎芒塚(すすきづか)IC~長崎多良見IC間8.3㌔を4車線化するもので、トンネル延長は約4㌔、橋梁延長も約1.6㌔あり、構造物比率は3分の2に達しています。
本線橋梁は7橋ありますが、既に通都(つうつ)川橋(橋長255.5㍍、PC)を発注済みで現在詳細設計を進めています。


                       通都川橋の下部工施工状況

 また、他6橋についても基本詳細設計を3橋で完了(諫早~大村間に建設する木場スマートIC橋含む)、3橋で実施中です。
 トンネルについては、平間トンネル(842㍍)、中里トンネル(1,513㍍)、中尾トンネル(1,686㍍)の3つの長大トンネルがあり、中尾トンネルについては発注を完了、他2トンネルは設計を進めています。
 構造物は基本的にⅠ期線の構造に準じています。


                              進捗中の構造物一覧

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