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Facetコンクリート、リバコンリキッドを採用

大分河川国道 湯山橋で橋面上を一部コンクリート舗装に

 国土交通省九州地方整備局大分河川国道事務所は、国道210号の日田市天瀬町にある湯山橋で橋面舗装をコンクリート舗装化する床版補修補強工事を行っている。コンクリート舗装は全国的に少しずつ増勢傾向にあるが、橋面上のコンクリート舗装は極めて稀。その採用の狙いについて現場取材した。(井手迫瑞樹)


 湯山橋は橋長141㍍(幅員9.7㍍、有効幅員は7㍍強)の A1~P1とP2~A2は鋼単純箱桁、P1~P2は鋼単純鈑桁  の橋梁で、昭和39年道示に基づいた設計で建設されており、RC床版の設計床版厚は18~19㌢と現行道示より薄く、かつ、鉄筋被りが不足する部分や、コンクリート土砂化により床版厚が不足(15㍉)する部分が確認されている。 現場取材時は、アスファルト舗装を剥がした状態であったが、既設床版の一部に、被りコンクリートの浮き・剥離や鉄筋の露出(左写真)が見られた。また、全径間において床版下面には2方向の曲げひび割れが確認され、張出部はほぼ等間隔に1方向ひび割れが確認され漏水跡が見られた。張出部は歩道に使われているが、歩道下にはレベリングの調整に砕石層を用いており、ここから漏水が生じたものと思われる。一方で車道の床版部は防水層を敷設していなかったにも関わらず漏水跡は見られなかった。


必要断面厚、被り不足を補うための苦肉の策

 WJはコリジョンジェット、ジェットマスターを採用

 こうした状況から床版の劣化状況を「進展期」と推定し、施工性や維持管理性を考慮して、昨年度に炭素繊維シートの格子貼り(1方向につき300㌘目付×2層)を行い補強している。


湯山橋の平面図および側面図(左)/補強範囲の断面図(右)


補強前と補強後の床版断面図(アスファルト表層を敷設するケース)

 現在、床版上面について舗装厚さも含めて全厚をコンクリート打設し、コンクリート舗装化するが、これは「補強を意図したものではない」(大分河川国道事務所)としている。現橋は設計死荷重の余裕を考慮すると「10㍉程度しか断面増厚に耐えられない」(同)ため、床版上面の土砂化した部分の断面補修を行うとともに、鉄筋被り及び必要断面厚の確保を目的として舗装全厚(55㍉)をコンクリート舗装化する工法を一部区間(A1~P1下り車線、約180平方㍍)で採用している。


(左)舗装版撤去/(中)ウォータージェットはつり状況(ジェットマスター)/(右)先端ノズル(ジェットマスター)


(左)はつり完了状況/(中)Facetコンクリート打設状況/(右)養生材散布状況


(左)ほうき目仕上げ状況/(中)シート養生状況/(右)表面含浸材(リバコン・リキッド)塗布状況

コンクリートで表層まで施工した現場(上写真9枚)