道路構造物ジャーナルNET

650tオールテーレンクレーンを用いて狭いヤードの中で施工

福岡北九州高速道路公社 福岡高速1号線を跨ぐ6号線の桁を夜間架設

公開日:2020.03.24

 福岡北九州高速道路公社は、建設中の福岡高速6号線について、2月25日と26日の両夜間、福岡市東区香椎浜(片男佐橋交差点付近)で供用中の福岡高速1号線の桁上を跨ぐ部分の鋼桁ブロックを架設する工事を行った。650tオールテーレンクレーンを用いて、ヤード内に地組してある2本の箱桁(ブロック長G2が25.329m、64tとG1が24.392m、62.5t)を20m吊り上げて所定の個所に架設したもの。ブロック間のクリアランスは20mmと小さく精度が要求されるもの。当日(25日夜)は気温も17℃と高く、降雨に見舞われたが、カウンターウェイトの設置からクレーンの玉掛けもスムーズに行え、地切りから落とし込みは僅か15分(23時45分→翌0時、想定は0時30分)、架設完了は想定より40分早く1時50分に完了した。


架設人員・機材配置図(福岡北九州高速道路公社提供)

吊上げ前の桁/玉掛け作業(井手迫瑞樹撮影)

 クレーンは現場ヤードの狭さ、旋回半径の短さを考慮して、650tオールテーレンクレーンを採用している。吊上げ角、作業半径は、地切時 59°(作業半径26m)、架設時 64°(作業半径22m)。


地切り/狭いヤードの中を慎重に吊上げていく(井手迫瑞樹撮影)


少しずつ桁を旋回させていく(井手迫瑞樹撮影)

供用線の上を渡していることがわかる(井手迫瑞樹撮影)

1日目の桁架設完了後の状況(福岡北九州高速道路公社提供)

 28日までに横桁・鋼床版の架設、3月2日には足場組立も完了している。
 施工は駒井ハルテック・IHIインフラシステムJV。一次下請は九州架設。重機は松浦重機。
(2020年3月23日、井手迫瑞樹)

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