道路構造物ジャーナルNET

ゲルバー及び橋脚有する3径間RCT桁を単純ポータルラーメンプレビーム合成桁へ

富山市 八田橋の架替えが最終盤

公開日:2019.11.22

上部工
 桁架設は、左岸側(A1側)に200t、A2側に130tのトラッククレーンを1台ずつ配置して施工した。架設桁をまず配置する。本桁は橋軸方向に3分割(中央部40t、端部20t×2)して運び、左岸側に中央部、端部右岸側に端部を仮置きする。架設桁の上はレールが敷かれており、中央部は200tクレーンでは正規の位置まで吊運びできないため、架設桁に載せて送り出し、次いで両側のクレーンを用いて端部を架設桁上の中央部の両側に配置し、添接して一体化する。その1本になった桁を相吊りして、正規の位置に架設する。この工程を繰り返した。


橋台部受台の設置



桁架設状況

相吊りして正規の位置へ一括架設する

 吊り作業に関しては、ライトレールが日中、ほぼ15分に1本の頻度で通っていることから、通過時間を避けて施工した。また、ライトレール側にはレーザーバリアを面配置し、万一にも部材がライトレール側に張り出さないようにした。また、相吊りはブームに過大な負担をかけないように端部ぎりぎりに配置して施工している。主桁の相吊り架設は1日1本施工した。クレーンの組み立てから架設完了まで約1か月を要した。


ウエブコンクリート打設用の吊り足場設置

 架設後は工場でコンクリート打設できないジョイント部のウエブコンクリートを打設しその後、所定のプレフレクションを載荷し下フランジコンクリートを打設した。リリースは所定の強度以上であることを確認し行った。



ウエブコンクリートの打設

横桁の配置/KKフォームの設置

 その後、床版について、配筋(主筋、配力筋ともに150mmピッチ)とコンクリート打設(180mm、上端筋かぶり厚は40mm)を行った。型枠はアーチ形状の埋設型枠KKフォーム(厚さ25mm)を採用している。さらに24時間の散水養生と特殊な薄膜の保湿性養生シート(コンクリート保水養生テープ:3M)を使い、コンクリート品質の向上に努めている。打設は9月10日から行い10月中旬まで施工した。


鉄筋組み/床版コンクリートの打設/養生状況

床版コンクリートの打設状況(俯瞰)

所定のプレフレクションを載荷

 最後に行うのは、上部工と下部工の剛結部分である。剛結部は主桁、支承が組み込まれている。それに加え、今回は添架管の本数が多く、それを通すための埋設鋼製型枠を主桁間に配置しているため、狭い範囲に多くの補強鉄筋を配置しなくてはいけないため、鉄筋量そのものは多く無いが、一部で密度の高い配筋となっている。そのためコンクリートの打設では充填・締固めについて非常に気を遣った。同箇所のコンクリート配合は、設計で強度30N、スランプ8cm、骨材25mm(膨張材)であったが、それではコンクリートの充填が難しいと判断し配合の見直しを行った。変更配合ではベース配合のスランプを12㎝に変更することに加え、流動化剤(デンカ製、スーパー30F)を使用し目標スランプを18㎝(+6㎝)での試験練りを実施した。支承下及び鋼製埋設型枠下の充填・締固めの確認方法としてコンクリート締固め検知システム(曙ブレーキ工業製)を採用した。本施工前には主桁・支承部の模擬体を用いた試験施工を行った上で、富山市からの承諾を取って打設した。


橋台部の配筋図(拡大して見てください)

剛結部へのコンクリート打設

コンクリート締固め検知システムを用いた

 現在は照明および消雪設備などの付帯工や高欄(アルミ製)工などを進めている。
 今後は床版防水、舗装などを進め、2019年度末までに供用する見込みだ。

 元請は佐藤工業日本海建興角地建設JV。一次下請は、川田建設、アールタチバナ、共和クレーン、植田基工、エステック、安川組、トスネット北陸。

ご広告掲載についてはこちら

お問い合わせ
当サイト・弊社に関するお問い合わせ、
また更新メール登録会員のお申し込みも下記フォームよりお願い致します
お問い合わせフォーム