道路構造物ジャーナルNET

塗膜剥離技術の選択肢が増加

国土交通省 「新技術活用方式「テ―マ設定型(技術公募)『土木鋼構造用塗膜剥離剤技術』」の成果に基づく活用の促進を図る

公開日:2019.06.12

 国土交通省は、鋼橋塗装の塗り替えの際、作業員に負担をかけずに安全に既設塗膜を剥離できる技術に関して、3月27日に公表した「新技術活用方式「テ―マ設定型(技術公募)『土木鋼構造用塗膜剥離剤技術』」の成果に基づく活用の促進を図る。6月5日には道路局国道・技術課道路メンテナンス企画室から「土木鋼構造物塗膜剥離剤技術の活用について」という事務連絡を出した。同成果は、広島県の国道2号五日市高架橋と徳島県の国道55号宍喰大橋で行った実橋での試験施工の結果をまとめたもの。
 具体的な促進方法としては、橋梁塗装工事の際の特記仕様書に「新技術活用方式「テ―マ設定型(技術公募)『土木鋼構造用塗膜剥離剤技術』」より選定する旨の記載を行い、具体的な材料の選定にあたっては、記載された技術の中から各橋梁の現場の適用条件(温度、湿度など)の確認や現場での試験結果を行い選定することを求めている。選定した工法については工事の変更対象とすること、としている。また、各地方整備局で独自に決めた項目も特記に反映してよいことにしており、先行して採用している事例に基づいた知見も生かすことができそうだ。
 これに合わせて土木研究所が出している『土木鋼構造物用塗膜剥離剤ガイドライン(案)』も改訂を行う可能性がある。現場での塗膜剥離剤および塗膜剥離技術の選択肢が増えることになりそうだ。
 なお、記載技術は以下の通り(いずれも国交省の公表資料より抜粋、拡大してご覧ください)


(2019年6月12日掲載)

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