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床版防水工は7061㎡、塗装塗替えは2万2455㎡施工

NEXCO西日本 沖縄道億首川橋・明治山第一橋 約6300㎡の床版を取り替え

 西日本高速道路が所管している沖縄高速道路の北部区間(石川IC~許田IC間)にある億首川橋(上り線)と明治山第一橋(下り線)の床版取替を含む大規模更新事業が行われている。億首川橋(上り線)は、A1~P3、P5~P11をH19~H20にSCBR工法で架け替えており、今回はP3~P5の鋼2径間連続非合成4主鈑桁部89.8m(幅員10.45m)とP11~A2の鋼3径間連続トラス非合成桁部288.4m(幅員10.45m)の床版を取り替えた。床版防水工はA1~A2全面で施工した。明治山第一橋(下り線)は橋長208.6m(幅員10.45m)の鋼3+3径間連続非合成4主鈑桁で、こちらは床版全面を取り替える。プレキャストPC床版への取替面積は億首川橋が4,044㎡。明治山第一橋が2,222㎡。同時に床版防水工は7,061㎡施工する。桁の塗り替えも行う予定で、面積は両橋で22,455㎡に及ぶ予定だ。同現場を取材した。(井手迫瑞樹)


 沖縄自動車道の北部区間は、沖縄海洋博(1975年7月20日~76年1月18日まで開催)のために施工期間約2年の突貫工事で施工された。コンクリート中の塩分総量規制前に建設されており、十分に除塩されていない(かつ空梅雨だった)海砂をコンクリートの細骨材として使用したことにより、既設のIBグレーチング床版において劣化や床版上面の浮きが見られる状況となっていた。今次床版も内在塩分量を調査した結果、1.7~2.3㎏/㎡に達していた。取替区間の床版はいずれもグレーチング床版であり、床版厚は210mmで増厚はしていない。


施工前の舗装上面/張り出し部の裏面(NEXCO西日本提供、以下注釈無きは同)

舗装切削後の床版表面

SCBR工法で以前打ちかえた箇所は傷みが見られない

億首川橋(少し曲線があることがわかる)

 設計条件は億首川橋の鈑桁部で斜角90°、横断勾配4%、縦断勾配2.3%・同トラス桁部で斜角80°、横断勾配4%、縦断勾配2.3%。明治山第一橋は斜角85~94°、横断勾配2%、縦断勾配3.9%とほぼ直橋で勾配もゆるく比較的施工しやすい条件といえる。1日交通量は平均約25,000台で大型車交通量は約1700台と比較的少ない。こうした条件下で床版の撤去・取替は1月8日~4月12日の間、金武IC~許田IC間を対面通行規制して施工した。


億尾川橋トラス桁部一般図

明治山第一橋全体一般図

 まず撤去である。足場を設置後(クイックデッキを採用)、路肩部の壁高欄と中央分離帯の地覆は、それぞれ8mの長さで切断し先行して撤去した。床版の撤去寸法は代表的なもので4.3×2.0mであるが、橋軸直角方向のコンクリートカッター切断時、鋼桁の添接板を避けた位置で切断するため、寸法は少しずつ変わっている。切断後は、油圧ジャッキを用いてうき剥がし、120t吊クローラークレーンを2台使用して、撤去・架設していった。一部区間では上空に高圧線が配置されていることから門型架設機を使用して施工していった。撤去版の数量および重量は億首川橋で486枚(2,038t)、明治山第一橋で230枚(1,120t)に及んでいる。

規制状況

クイックデッキの組立状況

組立後のクイックデッキ(井手迫瑞樹撮影)

地覆・壁高欄の撤去/床版の切断

床版の剥離・既設床版の撤去

撤去された既設床版(井手迫瑞樹撮影)