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鋼構造物やコンクリート構造物の保護、落書き防止剤用途 施工効率も4倍程度に向上

大成ロテック 構造物表面保護工法『ワンダーコーティングシステム』を展開

  大成ロテックは、主に鋼構造物やコンクリート構造物の保護、落書き防止剤用途に無機質ガラス質膜による構造物表面保護工法「ワンダーコーティングシステム」を展開している。同システムは、構造物表面にガラス質の膜を形成することで、外部からの塩分その他の劣化要因を遮断する工法で、通常の塗料のように薄く常温で塗ることができる。塗装は刷毛・ローラー塗りだけでなくスプレー塗装も施工可能だ。同材料は国土交通大臣の『不燃材料』認定を取得しており、トンネル内部の火災防止用として用いることができる。また落書き防止用途においても通常の水性、油性塗料では満足に描くことができず、残った落書きもただ拭き取るだけで除去することができるものだ。



用途に応じて4工法を提案

 同システムは、落書きや張り紙防止用途の『W-G』、トンネル内装保護用途の『W-TN』、閉所壁面等保護用途の『W-C』、耐水・耐食用途の『W-R』の4工法を用意している。その内W-TNとW-Cは不燃材料認定を受けている。W-TN工法は下塗りにカチオンフィラー、中塗りに水系ベース(WB)の塗料、上塗りにポリシロキサン系無機ハイブリッド塗料を構造物の表面に塗布することで、無機質系ガラス塗膜を形成し、長期に亘りコンクリート構造物や鋼構造物等を保護することができる。耐用年数は15年~20年以上と比較的長期耐久性能を保持している。また、色調は日本塗料工業会の各色から選定することができ、景観性も考慮できる――などの特徴を有する。W-C工法のWB名称の材料は水性塗料であるため引火性が無く、狭隘なトンネルダクト内でも使用可能。不燃材料のため火災による延焼を防ぐことができ、トンネル内部の火災など災害時でも人命や構造物を守れるほか、施工中においては有機溶剤を使用していないため、火災等からの安全性が確保できる。


施工効率を手塗に比べて4倍程度に向上

 新名神箕面トンネル
 すでに新既問わずトンネルの防火対策、防汚対策、視線誘導のほか、擁壁やカルバート、橋脚などの落書き防止対策等で活用されている。最近では、新名神箕面トンネルのトンネル内装保護工や埼玉県の長瀞トンネル補修工事などでW-TN工法が採用されている。表面研掃した後、カチオンフィラーを500μm以上塗布し、その後水系ベースの100WBを中塗りして50μm以上、トップコートの600クリアーを5~10μm塗布した。新名神箕面トンネルでは工期が非常にタイトであったため、下塗りと中塗りはスプレーガンで施工した。これにより施工効率を手塗りに比べて4倍程度に向上(1日施工面積 手塗り300~400㎡→スプレー 1,200~1,600㎡)させることができた。


新名神高速道路新設トンネルへのW-TN工法の適用①(左:施工前、右:下塗り吹付状況)

新名神高速道路新設トンネルへのW-TN工法の適用②
(左:中塗りの吹付状況、右:トップコートのローラー塗状況)

新名神高速道路新設トンネルへのW-TN工法の適用③ 完成状況写真


ワンダーコーティングシステム研究会を既に組織

 同社はワンダーコーティングシステム研究会を既に組織しており。同工法をコンクリート構造物の防食や美観向上だけでなく、薄膜金属塗料、橋梁用塗料、道路舗装に関係する塗料など様々な分野に展開していく方針だ。(2019年3月4日掲載)