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非鉄金属系で表面錆も生じず、粉じん量も抑制

6000回再利用可能な研削材で鋼製歩道橋を1種ケレン

 国土交通省中部地方整備局浜松河川国道事務所が所管する掛川、磐田、島田各市内の国道1号線上を跨ぐ横断歩道橋16橋の塗替えの1種ケレンの際に使う素地調整工に山田塗装(愛知県東海市、山田博文社長)が開発した、非鉄金属系研削材「エコクリーンショット」が採用された。


    エコクリーンショット              エコクリーンブラスト              現場への配置 

 エコクリーンショットは、東海・東北地方を中心に約40万平方㍍の施工実績がある循環式エコクリーンブラスト工法(NETIS登録番号CB-100047-V)で用いる研削材に、新たに非鉄金属加工材を用いるもの。この研削材の特徴はスチールグリット以上に繰り返し使用ができる点。これは研削材自身のの靭性が強いためで、平均再利用回数は6000回におよび、これまでのスチールグリットの12倍に達する。加えて、これまでの循環式エコリーンブラスト同様に塗膜滓と研削材を分離することができ、研掃材使用サイクルの長期化で粉塵の発生を大幅に抑制でき、産廃排出量も大幅に縮減できる。更に従来のスチールグリットは水分による発錆が生じていたがエコクリーンショットは非鉄金属のため錆が発生しないので万が一の研削材の漏洩による周辺施設への錆汚染が無い。また、スチールグリットと同様にマグネットでの吸着回収が可能となっている。


     歩道橋の養生は念入りに行っている             ブラストの作業状況

     1種ケレンが完了した歩道橋の高欄          ケレン品質の確認も念入りに行う    

 山田社長は「飛散対策に優れた循環式エコクリーンブラスト工法の良さをさらに素材を改良することでつき詰めた。初期投資は増えるが、環境及び構造物に優しい工法として実績を増やし、繰返し使用することで吸収できると考えている」と語っている。また、塩害対策として、現場で研削材を水洗い乾燥による塩分除去システムも実用化。加えて従来の手法では施工が難しいとされていた耐候性鋼材を用いた橋梁で錆が生じた個所への1種ケレンにも使えるメドが立っており、さまざまな条件の現場で循環式エコクリーンブラスト工法を展開していく方針だ。(井手迫瑞樹)