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床版取替に初めて縦締めPCによる緊張工を採用

NEXCO中日本金沢支社 北陸道太田高架橋を大規模リニューアル

 中日本高速道路金沢支社は、6月9日~7月10日の32日間、北陸道の福井IC~鯖江IC間にある太田高架橋(上り線)において約3.9km区間を対面交通規制して、同橋の大規模リニューアル(床版取替など)を行った。大規模リニューアルでは初めて、プレキャストPC床版を縦締めPCで緊張し、間詰め部の現場打ちをほぼ無くしたことが特徴だ。(井手迫瑞樹)


 同橋は橋長168mの鋼(2+3)径間4主鈑桁+単純PCポステンT桁橋。幅員は12m弱。昭和48年道示に基づき設計された橋で、当初の床版厚は210mm。平成8年に10mm削り50mm増厚を行ったが、設計時はもちろん増厚時にも床版防水は敷設していなかった。損傷状況は舗装のポットホールが発生し、床版下面では遊離石灰やひび割れが見受けられた。勾配は横断側が2%、縦断側は0.18%。横断勾配により中央分離帯の桁下の梁が少し損傷が激しくなっていた。


橋梁一般図(中日本高速道路金沢支社提供、以下注釈なきは同)

 床版の撤去、取替はA2(福井側)からA1(米原側)に片押し施工された。


片押しで施工した/下り線を対面交通にした(両写真とも井手迫瑞樹撮影)

 施工の1日のタイムスケジュールはまず10時半頃~18時頃まで既設床版を撤去し、18時頃以降に新設床版の設置のための準備工(バリ取りなど)を行い、翌朝7時頃~10時半頃まで新設床版を設置し、クレーンを下げて既設床版の撤去を始める――という工程を繰り返すもの。

床版の撤去/撤去された既設床版および高欄(右写真のみ井手迫瑞樹撮影)

 250tオールテーレンクレーンを使って1日当たり14~16枚の既設床版(1枚当たり約2m×5~6m、約6~8t、)を撤去し、8枚の新設PC床版パネル(1枚当たり橋軸2約m×橋軸直角約12m、約19.5t、厚さ220mm)を架設した。防食を考慮してプレキャストPC床版および壁高欄は脱枠まで蒸気養生するとともに、床版・高欄ともエポキシ樹脂塗装鉄筋(明希および安治川鉄工製)を採用している。

床版の架設、高欄と一体化していることが分かる/敷き詰められた床版(右写真のみ井手迫瑞樹撮影)